関東中電1 デザイン違い考察

かんりです。
後追い更新は作業を終えた部分からネタを抽出できるので、作業後日報という意味では書きやすい今日この頃です。

 関東中電1データには「高崎東北常磐」の各線が入っています、一部取りこぼしが2へ編入されてますが、概ね1に集約されていると言えます。大変嬉しいことに、この各線の資料には大きな悩みになるようなデザイン違いやバリエーションなどが多くないので、かなりスムーズに作業を進めています。今日はそんな中でも、気になるコマを少々ピックアップしたいと思います。

1.「岩瀬」
 何気ない国鉄書体の1コマですが、この岩の字にご注目。このタイプの岩の字は、実は全国的に見られる「岩国」「岩見沢」のものとは別の形をしています。岩にはこの字を含めて3種類のデザイン違いがあります(2文字駅名に限り)。皆さんはどの「岩」の字が好みですか?、わたしはこの「岩瀬」の岩の字が一番イケメンだと思います。味があるという点においては「岩国」の岩に負けますが。「岩見沢」タイプから少し形が変化した(口が小さくなった)だけで、もしかすると図面上は同じ文字で、作成された版で差異が出たのかなとさえ思えるほど似ています。このタイプは、他に「岩沼」に使われているだけで、その他には出てきた例を知りません。岩沼にも、「岩国タイプ」が使われているものもあります。幕専では岩瀬由来のオリジナルのバリエーションを投入しました。夜はプロ野球のナイター中継だというおじさま各位にとっては、岩瀬といえば中日のストッパーです、はい全然関係ないですね。

岩瀬

岩瀬

岩国(瀬戸内タイプの岩)

岩国(瀬戸内タイプの岩)

岩見沢(14系)

岩見沢(14系)

岩瀬と同じ岩を使った 岩沼

岩瀬と同じ岩を使った 岩沼

瀬戸内タイプの岩を使った岩沼

瀬戸内タイプの岩を使った岩沼

2.「我孫子・成田・成東」
 先日話題にしました総武線の異端デザインの幕ですが、これらのコマも実は非常に似ていながら微妙に違うデザインが作られています。上が総武異端幕、下が常磐線幕、我や成の字にご注目ください。この「ホコガマエ」の処理をなぜ変える必要があったのか、理解に苦しみます。幕専では常磐線タイプを採用します。あくまでも推測の推測ですが、もしかしてこれは1業者が作ったものを、別の業者が模写したからこうなったのではと個人的に思っています。文字に著作権はありませんが、工業製品ですから意匠権が及ぶかもしれません。単に模写したものではトラブルになりかねないので、あえて微妙に違いを付けることで、トラブルを避ける目論見があったのではないかと。そこまで勘ぐってしまうほど、意味不明な相違点が随所にあるわけなんです。
 実際、業者として発注元と話をしていると「~製のコレなんだけど、アンタのところで同じようなもの作れない?」とか「~製のコレのここを真似してこう作ってよ」とかいう要望はあるんですよね。印刷業界は知りませんが、システム業界ではザラにありますので、たぶんこういったことがあって、「A社さんは正式図面どおりやったら○百万って言うてるんやけど、ある程度図面はどうでもええから安くしたいんや」「じゃあウチでやりますわ。A社さんの額より安しますよってに。そのかわり~」みたいな流れでヤってたのではないかと。推測の推測ですけどね!

我孫子

我孫子

成田

成田

成東

成東

 3.「久喜、新治、浪江」
 まだ作成していませんが、既出でない文字はトレース目標のみの配置は済ませました。あとは文字を作るだけです。ローマ字入りの側面幕として設定がないものの、一応入れておいた行き先に分類されるものです。久喜は東武直通関連として、新治・新地などは前面幕にはありながら、側面にはない過去の行き先です。あったほうがいいのかなと思って入れてあります。久喜は「(久)里浜+(喜)多方」、新治は「(新)宿+宇(治)」、浪江は「瑞(浪新)+直(江)津」あたりで進める予定です。共通図面の文字で、それぞれやっていきます。

開発中幕専 久喜 種別あり

開発中幕専 久喜 種別あり

開発中幕専 新治 種別あり

開発中幕専 新治 種別あり

開発中幕専 浪江 種別あり

開発中幕専 浪江 種別あり

 4.「鹿沼」
 これが困ったことに、資料として持ち合わせている107系の方向幕には「鹿沼」の設定がないものでした。鹿沼の「鹿」の字に使われている「鹿」の字形が、「男鹿タイプ」なのか「鹿児島タイプ」なのか分かりません。また、「沼」にも、「沼津タイプ」と「津田沼」タイプがありどちらか分からないので、憶測でつくることになりました。幕専では「男鹿タイプの鹿」に「沼津タイプの沼」を組み合わせました。本物とは違うかもしれませんが、この目で見た事がないので、これにてご容赦願いたく。。

開発中幕専 鹿沼 種別あり

開発中幕専 鹿沼 種別あり

男鹿に見られる「鹿」

男鹿に見られる「鹿」

鹿児島に見られる「鹿」

鹿児島に見られる「鹿」

 5.「表参道」
 「参」の字は全国見渡しても「周参見」とこの「表参道」しか幕書体の実装例がありません。しかも側面種別なしの周参見は異端のため除外にしたので、側面の種別なしの「参」はこの表参道そのままです(実はこの表参道、前面とも同じ字体であり、厳密に言えば異端です)。しかも種別ありの「表参道」の設定がないため、3文字種別あり幅の漢字の取るところがない、そこで特急「くろしお周参見」から参の字を拝借することにしました。苦肉策ですが、共通図面どおりだったらと考えるとこれが一番順当かなと思ってこうしました。「表」の字は、圧縮サイズのアウトラインを個別に作成予定です。

207系 表参道

207系 表参道

ボツになった周参見

ボツになった周参見

開発中 幕専 表参道 種別なし

開発中 幕専 表参道 種別なし

開発中 幕専 表参道 種別あり

開発中 幕専 表参道 種別あり

 

種別ありの「参」は 周参見くろしおから

種別ありの「参」は 周参見くろしおから

 関東中電1データの悩ましいところはこの辺りで大方出尽くしています。他は殆ど順当に頻出の共通図面の文字を当てていくだけなので楽です。2文字駅名が多く、作業としても重くありません。このデータができると、幕専で「アーバン、スイフト、ラビット、タウン」も使えるようになり、まさに首都圏の行き先表現としては非常に重要な肝といったところです。それでは今日はこのあたりで。

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