東北地区標準1 創作コマのご紹介 Part1

かんりです。

現在は幕専年内リリース分の既存漢字のみの配置作業を通しでやっている工程です。通しで配置が終わったら、アウトラインを作成していない漢字を1つづつ作っていきます。最後に種別を作って完成になります。ローマ字は全て出来ているので、漢字+種別だけですが、さすがに相当量あるので挫けない様に一層がんばる必要がありそうです。

というわけで今日から東北地区標準に入ってきました。東北はさすがに広く、行き先設定も多々あるため1~3の3データ構成です。ところが種別が殆ど東日本電車L特急に入っているので余りすぎている状況になっています。埋め方は追い追い考えます。

1.多賀城

幕専の 多賀城

幕専の 多賀城

 さて、この多賀城は本物と採用字形が異なります。どの文字だか分かりますか?

103系 側面 多賀城

103系 側面 多賀城

 ぱっと見て、「ん?」と思われた方はかなりの通でしょう。答えは、「城」です。実は多賀城の「城」は、全国広く採用されている城の字と異なったものが使われています。なぜこの字を当てる必要があったのかが全く分かりません。
 103系ですから当然前面は側面と字形が異なります。このことを考えると、仙石線の方向幕で「城」の字を使う必要が出てきたが、その時点で103系前面における「城」の入った行き先が存在しなかった(城陽は西日本書体のため、厳密に国鉄書体で「城」を持つ行き先は存在しない)、というわけで作らざるを得なくなったため前面を新規なら側面もそのまま一緒に新規ということだったのでしょうか。

 「多」に博多タイプが投入されていますから、客車幕は使えたはず、とすればその図面または版に「城崎」または「都城」がなかったとしか考えられません。いや、もしくは201系の奥多摩の可能性もあります。そうなると関東地区でかなり近年使ったことのあるものしか使えなかったのか。「賀」には横須賀タイプが投入されていますから、総武横須賀線の版は使えたのでしょう。しかし総武横須賀線には「城」の付く行き先の設定がないので「城」は流用することができませんね。
 幕に設定があり、「城」の付く駅はいくつあるでしょうか。「城崎」「都城」「西都城」「稲城長沼」「新城」「城陽」がありますね、このうち4文字駅名の稲城長沼は漢字の幅が異なるので却下(この「城」、実際はブルートレインの特急コマの都城の城を使いまわしています)、新城は矢印幕しかないので却下、城陽は西日本書体なので却下、となると都城か西都城か城崎しかありません。どれもかなり古いはずです。というわけで探すより作った方が早い、となったのかもしれませんね。真相は神のみぞ知るところですが・・・。

 

103系前面 多賀城(側面とは少し字形が異なる)

103系前面 多賀城(側面とは少し字形が異なる)

103系側面 城陽 完璧なまでの西日本書体

103系側面 城陽 完璧なまでの西日本書体

12系客車 都城「城に点がない」

12系客車 都城「城に点がない」

12系 城崎「都城と同じ幕内だがこちらには点がある」

12系 城崎「都城と同じ幕内だがこちらには点がある」

717系 西都城

717系 西都城

103系側面 稲城長沼(209系でも同じ)

103系側面 稲城長沼(209系でも同じ)

109系 新城は矢印コマ

109系 新城は矢印コマ

 

2.高城町

幕専の 高城町

幕専の 高城町

 

103系側面 高城町

103系側面 高城町

 こちらも仙石線103系の1コマですが、高城町にも先の多賀城の「城」が使いまわされているため、これを一般的な字形に置き換えます。これによって仙石線オリジナルの「城」はボツになりました。都城の「城」は、当初「成」の点が欠落していてミスプリだったものを後年修正したはずです。城崎にも使っているし、探せばあったはず。前面は例がないですが、側面は例がたくさんあるのだから、それを踏襲して欲しかったと思うわけです。たぶん前面タイプの幕専を作る段になれば、前面については復活すると思います。
 憶測になりますが、この城を書いた人物、もしかしたら「羽後境」の「境」の字もレタリングしている可能性があります。私見ですが、土へンの処理に共通性が見えます。図面の署名を確認できないので憶測の域を抜けませんが。「羽後境」の「境」は他に例がないので1駅1例の原則で、オリジナルのまま投入されています。

 

701系 側面 羽後境 土へンにクセがある

701系 側面 羽後境 土へンにクセがある

3.東塩釜

幕専の 東塩釜

幕専の 東塩釜

103系 側面 東塩釜

103系 側面 東塩釜

次に東塩釜ですが、こちらも本物と採用字形が異なります。どの文字だか分かりますか?ぱっと見て、「ん?」と思われた方はかなりの通でしょうね、間違いないです。答えは「塩釜」です。塩の土へンにまた特徴的な曲線が現れています。たぶんこれは担当した人の趣味だと思うのですが。前面の城を見てもこの曲のこだわりを感じます。しかし標準化が大命題の幕専では中途半端なデザイン違いは認めません。元来の塩尻タイプの誤差の範囲として考え、これを塩尻タイプに置き換えています。また「釜」の字は、これはこれでオリジナルは面白い形なのですが、前面タイプの圧縮でしかない可能性が高いためボツです。そこで釜戸タイプに置き換えています。103系は前面と側面で文字の縦横比も字形も異なるのが正統なのですが、ものによってはこれのどちらかを一方へ使いまわしたり(ex.前面笠岡→側面笠岡へ圧縮使いまわし)ということが行われるようになります。用途を変えて、あえて元々別に作られているのですから踏襲したいものです。

 

103系前面 東塩釜 側面の釜の字はこれを流用か

103系前面 東塩釜 側面の釜の字はこれを流用か

165系前面 塩尻 土へンに曲がりがない(115系も同じ)

165系前面 塩尻 土へンに曲がりがない(115系も同じ)

 
というわけで長くなってきたので、今日はこのあたりで。仙石線のカラーコマ、特別快速うみかぜ、などなどを含めて、いろいろ表現できる種別が入る予定です。前面の開発に着手できるところまでいっていないので、側面だけになってしまいますが。それではまた。