東海地区標準(1~2) 創作コマのご紹介 Part5

かんりです。東海地区標準2データからのピックアップは今日で最後です、明日からは東北地区標準の作業に入ります。

1.熊野市

 このあたりのローカル線の雰囲気はとても良いですね。時間を急がない年配の方々の会話に、中学生や高校生のおしゃべり、多めにとられた停車時間によって緩やかな時間の流れに身を置くことが出来ます。10両編成以上の電車が同じ方向に併走するような、数分置きに電車が到着しているのに全く人気が無くならないホーム、無機質な機械音声だけが響く無言の車内、同じ鉄道でもここまで違うものですね。
 さて熊野市ですが、熊は一度「熊本」からとりましたが却下、「熊取」にしました、野は「日根野」です。市も一度、伊勢市から取ったのですがバランスの問題から「白市」のものに変更しています。例が複数あるものは組み合わせの考察に時間がかかりますね。

 

熊野市

熊野市

2.勝川

 対しての勝川はあまり悩まない文字です。「勝」は勝浦、「川」は品川です。「川」の字が単純すぎてあまり分からないのですが、山と同じくかなり多くのバリエーションがあります。変化のつくところは、中棒が長かったり払いの角度が違ったりというところだけなので並べないと分かりません。幕専ではある程度種類を絞って(誤差とみなしてボツにしている)、3種類程度で運用しているので、かなり観察眼が鋭い方には、「ああここは端折ったな」というのが分かると思います。そこまで見ていただければ、こちらもそれだけいろいろ検討を重ねて腐心しているのだなというのが伝わりますが、一般の方にとってはどうでもいい話ですね。

 

勝川

勝川

3.小田井

 この駅名を見て真っ先に思い浮かんだのが「小田原」です。たぶん皆さんもそうでしょう。どこかのコマから漢字を拝借する必要があるとなれば、この駅名の場合、小田原しかないですね。というわけで小田原から小田をもってきて、軽井沢の井をはめ込んで完成。井は福井タイプもありますが、小田原のコマが185系ということで、つながりを意識して軽井沢です。なお、「小」の字に補正が入っています。これは全般的に「小田原」タイプの「小」の字が小さい(他の文字との組み合わせでどうも違和感がある)ように見えることから、左右の羽を広げています。これも全漢字の標準化という幕専の課題の1つの結果だとご理解ください。本物の小はもっともっと小さいです。「小樽」のコマが分かりやすいと思います。

 

小田井

小田井

711系 側面 小樽

711系 側面 小樽

 
4.伊賀上野

 東海地区標準からのピックアップは、この伊賀上野がラストです。恐らくローマ字入りの側面タイプは実在しません。「伊」は紀伊田辺、「賀」は常陸多賀、「上」は備前片上、「野」は安芸中野、全て4文字駅名幅の漢字だけを寄せ集めてあります。側面種別なしの場合、2文字駅名と3文字駅名までは文字の幅が同じですが、4文字からは幅も版も変わります、そこを意識してチョイスしています。ただ、最近の澤田商工さんの幕などは2文字駅名漢字を横に圧縮して使ったりということをやっているので、昭和後期から平成後の製作幕では、この原則が通用しないものもあります。幕専では基本的に、版は分けています。

 

伊賀上野

伊賀上野

キハ120系 前面 伊賀上野

キハ120系 前面 伊賀上野

というわけで東海地区標準でした。東海地区の幕専は一部(静岡以東)だけはリリースされていましたが、豊橋~名古屋~米原や関西線・中央線などは殆どなかったはずなので、大きく表現性が増すと思います。特に前面に行き先を表示した165系、飯田線の109系、大垣所属の113系などの表現には不可欠になると思います。明日からは東北地区標準の創作コマからピックアップをしていきます。それではまた。