九州地区 デザイン違い考察

かんりです。

九州地区データは楽しくさせていただいています。存在しないものを作るのはある意味面白いですね。幕専を使えば、そのうち「通勤快速|小倉」であるとか「区間快速|鹿児島」であるとか、まぁいろいろとありえないものが作れるようになります(一般の方々の大多数の役には立たないと思われるが・・・)。関東地域や関西地域の幕専は充実していますから、これらの地域の趣味家の方々におかれては、一足先にお楽しみであったと思われますが、九州もついに仲間入りを果たすことができるでしょう。

 今日の作業で出てきたデザイン違いなどで色々ピックアップしてみたいと思います。

1.「柳ヶ浦」
 実幕も共通図面ベースですが、あえて文字を変更しました。「浦」です。柳ヶ浦の元になった文字「柳」は瀬戸内地区の幕、「柳井」であることは間違いないでしょう。ここに「関ヶ原」の「ヶ」(天ヶ瀬のヶもこれと同じ、姉ヶ崎や碇ヶ関や霞ヶ関とは「ヶ」の字に違いがある)と「大野浦」の「浦」で作ったものだと思いますが、「柳井」の柳に跳ね要素がないのであるから、同じ瀬戸内地区の幕「安浦」の「浦」を使ったほうがしっくり来るのではないかと思い、思い切って差し替えてみました。どうでしょう?賛否両論でしょうか。鉄道識者サイドからは元々のままで別にいいじゃないかという声もあると思いますので、最終的にはどうなるか不明です。

柳ヶ浦

柳ヶ浦

2.「臼杵」
 これが少々異端文字の臼です。このタイプの処理は他の文字では見当たりません。同じ臼でも、「浦臼」(こちらは遠く北海道)ではご覧の通りです。この変な肩の出方を是とするか非とするか。わたしとしては非としました。しかし浦臼タイプの臼が頻出かと言われれば、こちらも1駅1例。というわけで、肩の処理だけ変更して、文字の骨組みはそのままで実装することにするかもしれません。トレース目標としては一応臼杵のものに「浦臼」タイプの肩処理施して配置しました。

臼は悩ましい

臼は悩ましい

3.「八幡」
 キハ66/67と、電車系で2種類あります。ローマ字併記の電車タイプを採用することにします。しかしこのキハ66/67タイプの「幡」も大変に捨てがたい。いろいろと悩ましいところではあります。八は「八王子」の八と同じようです。共通図面を意識しての配置と思われます。幡の字が出てくる例は他に1駅あり、四国の「八幡浜」がありますが、独自の文字形を採用しているようです。幡に似た文字に播州赤穂の「播」がありますが、前者3例と比べると、一番近いのは四国タイプでしょうか。番の字の処理にそれぞれ違いがあって統一できるレベルにないですね。これはそのまま、ローマ字ありの「八幡」を当てることにします。

八幡

八幡

八幡浜

八幡浜

播州赤穂

播州赤穂

4.「荒木」
 この荒木の他に、荒尾についても同じ「荒」を使っていますが、どうみても文字の縦横比率が側面2文字駅名のスクエアに収まりません。この文字が少々特殊であることは、模型シール販売の鳳車輌さんも言われていました。幕専としてこの文字だけが縦に長いのは残念なので、文字の骨組みはそのままにして、2文字駅名漢字のガイドに無理やり比率を合わせて投入することにします。改変したトレース目標の画像がこちら。どうでしょうか、それなりにそれっぽくなったと思います。ちなみにローマ字のない前面幕では「荒」はこんな形をしています。面白いことに3本足がくっついていませんね。「どっしり」というか「どってり」というか、前面幕もこれはこれで味がありますが。。

荒木

荒木

5.「銀水」
 愛称幕の「銀河」を除いて、1駅1例の「銀」の字です。なんと前面ローマ字なしタイプとそっくり!。これは今までの図面には銀の付く行き先がなかったから、新規で作ったらこうなったということでしょうか。明らかに前面の転用ですね。残念なのは金偏の処理です。漢字本来論的な金の頭が厳密には「今」であって、「今」はヒトガシラだから左の払いが僅かに出る、ということでしょうか。しかし思い出してみましょう、同じ金偏を持つ行き先といえば「鎌倉」がまず第一にうかびます、そして「銚子」、目立たないところでは「高鍋」これら全部を見ても、ヒトガシラが突き出た金偏はありません。というわけで前面ローマ字なしのデザインは踏襲しないつもりなので、異端文字としてボツの扱いです。いえチョット待って下さい、銀は1駅1例だから今までの慣例でいけばそのまま実装ではないですか?、そうなんです、こういう例が一番悩ましいんですね。仕方がないので金偏だけ、他の例に合う形に微妙に補正したものを作るつもりです。本来はこの「銀」は除外したいところですが・・・。たぶん模型では、殆ど分からないと思います。ちなみに、715系の側面幕の銀水は以下のようになっています・・・この殴られて凹んだような「水」の字は・・・。「銀」の字はこちらのほうがそれっぽい感はありますが、銀河の種別幕から転用したものかもしれません。水の字との対比が余りにも滑稽ですので。

 

銀水

銀水

715系 銀水

715系 銀水

 

 何とも悩ましいですよね、標準化+調整が幕専の実装の基本ですから、本物とかけ離れるものが自ずと出てきますが、再編という意味でご理解を願いたいと思います。決して国鉄ライクな方向幕デザインから逸脱することはないと思いますので。見えないところでは色々と改変しています。たぶんどなたも気が付かないだけです。コピペやカトペで済ませているものはそう多くはなく、殆どは何らかの手が入ってます。アウトラインレベルで1つづつ重ねてみたら一目瞭然ですが、そんな面倒なことをする方はいないと思います(笑)。

まだ色々と出て来るだろうとは思いますが、今日はこのあたりで。