東海地区標準(1~2) 創作コマのご紹介 Part2

かんりです。東海地区標準の創作コマのピックアップ2日目です。
もっと早く全国企画幕専がリリースできていれば、秋の夜長は幕専で遊び放題のはずだったのですが、極めて無念です。わたしの気力と根性が足りないのが最大の原因でしょう。「誰にも真似の出来ない仕事をする」とか言ってた割にはダラダラし過ぎているのではないか、こうご指摘を受けても仕方がないと思います。申し訳ないです。

気持ちを切り替えて本日分行ってみます。

1.西小坂井

 「にしこさかい」だと思っていたので、それで変換をしたら無茶苦茶になりました、さすがIME。正しくは「にしこざかい」ですね。「西」は西鹿児島から、「井」は特急2文字タイプの福井から、「小」「坂」は2文字サイズからの調整です。駿河小山の「小」を当てるかどうか、全体の雰囲気から一応こちらの文字をあてました。坂は西日本L特急データを作ったときの「坂出」から転用です。

 

西小坂井

西小坂井

2.高塚

 国鉄書体では設定のなかったコマ、高塚です。高も塚も頻出中の頻出ですから悩むこともありません。「高槻」の高と、「平塚」の塚で対応しました。どちらも東海道本線ですね。こうして、良く目にした文字だけが2文字で肩を並べると、さも実際に存在したのかと思うような感覚があります。取って付けての切り貼りでも十分機能し、さらにインパクトのある文字です。さすが国鉄書体の図面ベースの文字は違います。

 

高塚

高塚

3.八草

 万博八草を投入するコマがありませんでした。「っ」に投入という最後の手段もあるにはあるのですが、出力用アプリケーションを作成するつもりなので、なるべく全データで配置は統一して共通化したいと思っています。「八」は八王子から、「草」は草津から。切り貼りですが独特の質感をかもし出しています。

 

八草

八草

4.瀬戸口

 ちょっと悩んだものがこちらの1コマ、瀬戸口。持ってくるところは、ここしかないでしょう、山陽本線の瀬戸。実は山陽本線の瀬戸のコマには2通りあります。どちらで対応するか、そして最後に「口」がつくわけですが、この「口」とのバランスもあります。色々と悩んで「口」は篠山口から、瀬戸は瀬戸内タイプの瀬戸を当てました。このタイプの「瀬戸」は実例もかなり少なく(加刷の多いものにしか存在しない?)、異端とされても仕方のないものなのですが、文字があまりにも秀逸なため、わたしの独断と偏見で採用となりました。

 

瀬戸口

瀬戸口

115系 瀬戸(瀬戸内タイプ)

115系 瀬戸(瀬戸内タイプ)

115系側面 瀬戸(103系にも見られる)

115系側面 瀬戸(103系にも見られる)

 
5.東田子の浦

 実は路線データの東海道本線Part1の伊豆急行分離更新アップデートの際に、静岡までの各駅が入っているので「東田子の浦」については再出になります。ただ全く同じなのも面白くないので、東海道線データからさらに若干配置などを補正しました。113系がこの国鉄書体の「東田子の浦」を表示したらインパクトはすごかっただろうなぁと思います。なお、国鉄書体では設定がありませんが、東海書体の幕にはこの「東田子の浦」が設定されているようです。

東田子の浦

東田子の浦

 というわけで今日はここまで、続きは明日になります。それではまた。

東海地区標準(1~2) 創作コマのご紹介 Part1

かんりです。

今週も引き続き、既存漢字の配置が終わったコマから実在しない創作コマをメインにピックアップしていきます。
作業は東海地区標準に入りました。東海地区は気動車路線が多く、国鉄書体で一般的な側面デザインの印字となるものは、関西・中央・東海道の幹線と、飯田・身延線、この辺りに絞られます。また幹線部分でも近年、JR東海さんの方針によるものか、運用上で折り返し設備を持つ駅については余ったコマにどんどん入れていくという方針を取っているようですので、その関係で従来は存在しなかった駅名も、幕専ならでは、国鉄書体で投入されることになりました。

 
1.金山

 211系、115系、113系、103系それぞれで国鉄書体タイプの金山は見つけることが出来ませんでした。89年タイプの小糸製にも入っていないため、新書体移行後に発生したコマだと思われます。そのため幕専ではこれを創作する必要があります。「金」の字は3種類ほどあります。1つは小金井タイプ、もう一つは12系の金沢タイプ、そして最後が金田・東金タイプ、金山へのチョイスとしては、最後の金田・東金で使われている字体を採用しています。

 

金山

金山

2.笠寺

 笠寺も同じく国鉄書体の段階では投入されていなかったコマです。笠の字は山陽本線の「笠岡」か常磐線の「笠間」しかありませんが、前者は前面幕の漢字を圧縮しただけのものなので、ここは1つしか選択がありません。笠間の笠を用います。寺の字は「高蔵寺」と統一しておくことにします。

 

笠寺

笠寺

3.共和

 共和、こちらも国鉄書体の段階では投入されていなかったコマです。しかも、「共」の字は他の駅にも前例がありません。仕方がないのでここは漢字を創作します「吉」+「呉」というチョイスで改変しました。和は「和気」から。

 

共和

共和

4.刈谷

 刈谷も国鉄書体の段階では投入されていなかったコマです。さらに刈の字は他の駅に前例がありません。惜しいところでは「苅田」がありましたが、先日の記事の通り「国鉄書体ではない」という致命的な例でしかないのでここは創作します。「区」+「別」というチョイスで改変です。「メ」の部分、もしかするとまた修正が入るかもしれません。「谷」も複数種類がありますが、ここは一番例の多いタイプを採用しました。深谷、熊谷、越谷、南小谷、岡谷 などなどで使われているものです。

 

刈谷

刈谷

5.安城

 例の如く国鉄書体の段階では投入されていなかったコマです。こちらは幸運なことに頻出の漢字のみで構成されています。「安」は2文字タイプのフルサイズとしては、安土、安浦、倶知安で使われている1例のみですからこれを選択します。城も頻出でメインとなる文字は決まっていますので、これを配置します。こうして置いてみるとどこかで見たことがある感覚にとらわれますね。種別ありタイプも並行して作っています。この安城に、「御殿場経由」や「新宿経由」「新快速」などなど種別を組み合わせできるようになります。しかしそれで誰が得をするのかはわたしにも分かりません。。

安城

安城

今日の分は5コマです。明日もまた同じような流れでピックアップしていきます。

九州地区標準2 創作コマのご紹介 Part3

こんにちは、かんりです。

 最近は山に行くこともあまりないのですが、そろそろカラスウリやアケビの実が色付くころでしょうか。コナラの実はそろそろ茶色になってくるころですね。場所によってはもう落ち始めているかもしれない。この時期は小さい頃はクヌギやコナラのどんぐりを集めて遊んでましたね。山すべりをしていたら栗のイガが刺さって痛がったり、外で遊ぶのが一番楽しい季節です。小さなお子さんがいらっしゃる方は、是非自然の多い公園で休日を過ごしていただきたいところですね。というわけで、昨日までの続きです。
 

1.雁ノ巣

 全国いろいろなところに巣がありますね。青梅線は「鳩ノ巣」、奥羽本線は「鷹ノ巣」、函館本線には「鷲ノ巣」があるそうです。そしてこちら九州は香椎線の「雁ノ巣」です。雁の字のみが原典にないので作らなければなりません。ガンダレは「庄」のマダレを改変、「香椎」の椎の字からフルトリを持ってきて、「宿」から人偏を拝借して完成。この、いわゆるどの漢字からどの部品を持ってくるかというのが「連想ゲーム」になってしまって、非常に頭を悩ませます。これを探すだけで30分を使ったりということはザラにあります。一番頭を使う作業の一つです。

 

雁ノ巣

雁ノ巣

2.指宿

 後述の枕崎と合わせて全国的にも有名な駅ですね。かなり立派な駅舎のようです。さて漢字の方ですがまずは「指」、指なんて出てきただろうか、創作かと思って検索していると、「指扇」を発見!。宿は「新宿」がありますね。というわけで、埼京線の方向幕から2文字を拝借、首都圏からは相当離れた場所ですが、埼京線の雰囲気が漂います(笑)。

 

指宿

指宿

3.枕崎

 枕の字は創作を覚悟しなければならないことは分かっていました。問題はどこまで国鉄の共通図面ライクにできるかどうかということです。「崎」の字は図面文字の中でも頻出中の頻出ですから、これと馴染めばそこで合格ですが、さてそのイメージ通りになったかどうか、極力自然な曲線を用い、不必要な場所に曲線は取らないようにすれば、それっぽくなると思うのです。さて、出来上がったのがこちら。どうでしょうね?、評価はお任せします。。

 

枕崎

枕崎

4.五位野

 実は「位」という字はどこかで見た事があると思い込んでいたので、実際なかったときはショックでした。たぶん国鉄方向幕書体の開発で1度作ったので、その時の記憶が残っていたのだと思います。いわゆるデジャヴです。「五」の字は2例あり、五日市の瀬戸内タイプか、五条タイプか、ここでは「野」のデザイン違いの選択が必要になってくるので、瀬戸内タイプ(五日市)を選択して、野も瀬戸内タイプ(大野浦)にすることにしました。
 「位」の字は、伊東の「伊」から人偏をとり、+立川の「立」です。単純な形の文字なので、まぁこんなものかなぁという感じです。

 

五位野

五位野

5.西頴娃

 3文字駅名で、うち2文字が創作文字という極めてシビアな条件の1コマ。「西」は西九条から持ってきたのですが、実は組み合わせる漢字の線の太さが原因でかなり違和感を覚えたため、急遽「西唐津」タイプの「西」の字を持ってきました。「頴」は熊本の「熊」+妙高高原の「原」、そして須磨の「須」を組み合わせて作成、「娃」は姪浜の姪の字から女偏をとり、桂川の「桂」からツクリを拝借してきました。それっぽくはなっていると自負するところですが、相当時間がかかったコマなのでそう思うだけかもしれません。いかがでしょうね?

 

西頴娃

西頴娃

6.串木野

 「串」は串本から。「木」は桜木町から、「野」は日根野から。どれも原典のある文字ばかりですので配置するだけですが、3文字駅名の場合は、種別ありタイプで文字幅が変わるため新規で製造する必要があります。前述の五位野、西頴娃もその対象で、これから時間がかかるコマになりそうです。そういった意味で、2文字駅名は大変楽でありがたい存在ですね。

串木野

串木野

以上ここまでで、既成漢字の部品配置、九州地区標準2の紹介は終わりです。今後また完成間近になれば、種別やローマ字を組み合わせたイメージをご紹介できると思いますのでそれまでのお楽しみということで。明日からは東海地区標準の作成中コマの紹介をしてみたいと思います。それではまた。

九州地区標準2 創作コマのご紹介 Part2

かんりです。後追いですがどんどん埋めていきますので宜しくお願いします。

 今回は前日分の続きです。九州地区標準2の幕専創作コマのご紹介。九州地区標準2に入っているコマの殆どは、国鉄電車タイプのいわゆる共通図面ライクのコマというものが原典として存在しないものが殆どです。そのため、ある意味ではデータそのものが殆ど創作ですね。一部の筑肥線のコマも、共通図面ライクなものが存在していたものの、主流にはならなかったこともあり、「もし国鉄だったら・・・」という妄想のかたまりのようなデータになりそうです。「本物じゃないものには興味が無い」と感じられるか、「いや、これはこれで面白い」と感じていただけるか難しいところですが、本来幕専の方向性としては、共通図面ライクな仕様で全国すべての行き先が統一されていたら・・・ということをベースにしていますから、是非その当たりを楽しんでいただけるとこれ幸いです。

1.犬飼

 犬は羽犬塚、飼の字は原典に存在しないので、飯田の「飯」+門司港の「司」で創作です。国鉄型の方向幕で2文字駅名のこの文字の配置位置と大きさというのは、本当に均整が取れていて感嘆の域にあると思います。数学的、幾何学的に何故美しく整って見えるのか証明できないものでしょうか。黄金分割とか色々あると思いますが、この配置の原案を考えた人間は本当にすごいと思います。

 

犬飼

犬飼

2.三重町

 三重ですが、九州です。重の字が未出で原典にありません。「重」の字の元になりそうなものということで、山手線の「手」+久里浜の「里」で作りました。こういった単純な字形でもいろいろバランス的なところは苦心します。もしもあったら、こんな感じだったのではないか、そう確信できる字形になっていればいいのですが。

 

三重町

三重町

3.庄内

 わたしは関西の人間なので、「庄内」といえば阪急庄内しか思い浮かびません・・・。昔は庄内と三国の間の神崎川を渡る鉄橋のところで、確かすごいカーブがあってメチャクチャ迫力があったんです。特急なのに三国に停車するような錯覚に、子供心に大変面白かった記憶があります。阪急電車に用事があるといえば、わたしの場合は祖母が清荒神に行くのに連れられて行くくらいでしたから、阪急電車に乗るのもこの時くらいでした。生駒山の宝山寺は近鉄奈良線だし、京都三条は京阪本線だし、神戸須磨浦公園は阪神特急だったし(地下鉄御堂筋線からの乗り換えの場合、阪神梅田が近かった)、お墓参りの淡路は大阪市バス(井高野車庫前ゆき)だったので、普段からあまり阪急電車に乗る機会がなかったんですよね。たまにしか乗らない電車っていうのは気になる存在ですよね。それに梅田から宝塚行きの特急といえば、京都線・宝塚線・神戸線の3線同時発車で十三まで競争ですからね。それはもうわたしが物心つくころから変わってないと思うので、面白い伝統だなぁって思います。しかしながら、お題は九州の庄内ですから全然関係ありませんでした、本当にすみません。何せ九州の地をこの足で踏んだことがないのです。。
 庄内の庄は高崎線の「本庄」から、内は「川内」の「内」にしました。文字としては稚内や内原、内野のタイプの「内」が主流ですが、九州地区で唯一原典に例のある「川内」のタイプを踏襲することにしました。稚内タイプでは人部の右のRが外に弧を描くようになっていますが、川内タイプでは左と同じく内向きに弧を描いています。このタイプの内は「川内」のみの1駅1例のようです。

 

庄内

庄内

川内タイプの「内」

川内タイプの「内」

稚内タイプの「内」

稚内タイプの「内」

 

4.福岡空港

 福岡空港のコマは、共通図面タイプでは存在しないと思いますので、ありそうで存在しない創作になります。本物のコマは非常に独特な表記のコマで、文字があまりにも滑稽なので一度見ると忘れることのできないレタリングです。実物を持っていませんので、参考画像を用意することができないことは大変申し訳ないですが、インターネット上にはもしかしたら画像があるかもしれませんので、一度ご覧になることをおすすめします。
 この創作では「空港」は千歳空港から。実はこれを作った後、4文字駅名で「伊那福岡」という例が存在することが分かり、もしかしたら「福岡」の2文字は伊那福岡由来のものに差し替える可能性があります。
 なお差し替え前のものは特急用2文字駅名の漢字を転用しています。特急2文字駅名をそのまま一般4文字駅名に転用している例が実際にもあるので、この二つの文字サイズはほぼ同じなのだろうと思います。今後の幕専でも、原典例がなければ一般4文字駅名漢字に、特急2文字駅名漢字を転用する例が出てくるかもしれません。

福岡空港

福岡空港

 
5.貝塚

 わたしは関西の人間なので~、とまた語ってしまいそうになる駅名が出てきました。自重します。。貝の字が実は原典にない文字なので作る必要がありました。塚は限りなく既出です。貝の足部分が非常に悩ましいのですが、横須賀の「賀」をベースにインスパイアしておきました。

 

貝塚

貝塚

6.善導寺

 「善」は修善寺から、この時点で図面は185系タイプになると思うので、「寺」も揃えて修善寺タイプを用います。残るは「導」の字です。これは原典に例のない文字ですから製造する必要があります。「寺」+「道」で対応しました。ちょっとイメージが現代的レタリングになりすぎているように思うのですが、わたしの腕ではこれが限界です。違和感のないものになっていることを祈ります。

 

善導寺

善導寺

さて、今日はこの辺りにして続きはさらにまた明日にしようと思います。それではまた。

九州地区標準2 創作コマのご紹介 Part1

かんりです。夜間がかなり冷え込むようになってきました。体調管理に気をつけたいところです。

 さて、全国企画幕専の作業から、少し成果をピックアップしていきたいと思います。今まで特急用を除いては殆ど用意されていなかった九州地区の幕専ですが、今回は2データが一挙ということで大幅に表現の範囲が増えそうです。既存のリリース済の幕専とも共通仕様ですので、たとえば東海道線の路線データと組み合わせて、快速アクティ博多行き等の組み合わせも可能になります(誰が望むのかは別として・・・)。組み合わせ数は相当な量になると思います。そんな中でも、本物には存在しない創作コマをメインに紹介してみます。本物にありませんから、実際に市販のレプリカにも模型シールにもありません。ただ、「もし存在していたら・・・」「国鉄がまだ存命していたら・・・」という、たられば論的な創作世界、いわゆる嘘電を表現する上で必要になると思われるコマです。澤田商工さんが九州にあったら・・・、もしや。。という、方向幕コレクターしか分からないようなシチュエーションも鑑みつつ、わたしの独断と偏見で文字を当てております。
 なお、ローマ字の部分が黒帯で塗りつぶされてますが、これは配置用ガイドで、ローマ字だけが完成したデータが別に外注から納品されてます。漢字がすべて出来ればそれらと合体させるので、その時のための位置決めガイドです。本当はローマ字配置も終わったイメージをお見せしたいのですが、まだ作業進捗上難しいので、完成後のお楽しみということでお願いします。

 1.喜々津
2.喜入

 喜の字は少し補正が入っていますが、喜多方からの転用です。元々、喜多方の「喜」の字が特急用の引き伸ばしと思われるため、補正をしてあります。「喜」の字はもっと沢山の駅にありそうなものですが、国鉄型の方向幕の原典には、東北の「喜多方」くらいしか例がありません。「入」の字も実は例がないので、こちらは過去に山手線データで「込」の字を作ったときのレタリングを参照して、「人」の字を種にして創作してみました。

 

喜々津

喜々津

喜入

喜入

 

3.長与

 「与」の字が未出のため創作です。京浜東北線データにある「与野」から再度補正。全く例がない文字というものを作るのは非常に困難を極めます。違和感がないように、既存の文字と馴染むようにしなければならないわけですが、さていかがでしょうか。

 

長与

長与

4.竹松

 国鉄型の方向幕には原典がありませんが、現在の運用では存在しているものです。瀬戸内タイプの「竹」と信州松本タイプの「松」の組み合わせです。竹にはデザイン違いが他に12系用として1種「竹野」、松はかなりの数があるので、どれを選ぶかに悩むだけでした。

 

竹松

竹松

5.佐々

 佐は「佐原」から。「同じ記号」で終わる駅名が珍しいので、バランスがとても面白いことになっています。「同じ記号」は「代々木上原」からの幅補正を実施したものです。全文字が既出であると非常に楽です。「ささ」でも「さっさ」でもない、「さざ」なんですね。豆知識ですね。

 

佐々

佐々

6.たびら平戸口

 でました「ひらがな」交じりの駅名。ひらがなは「特急ひたち」の愛称から「た」と「ひ」、「特急しらさぎ」の愛称から「ら」を拝借。図面をかき集めてきたらこんな感じでしょうか。「平」も「ひたち」の平行き(現いわき)から。澤田商工さんっぽい雰囲気が出てるでしょうか(笑)。

 

たびら平戸口

たびら平戸口

7.中判田

 判の字が原典に存在しないのでこれを作る必要がありました。りっとうは登別の「別」から、半の部分はほぼ創作です。文字が太いとどうしても「がっちり・ムキムキ」という印象が出てしまうところ、ちょっとバランスを崩すことによって中和させているのが国鉄方向幕文字の特徴だと思います。これを如何にリスペクトするか、これが難しいのです。

中判田

中判田

さて今日の分は7コマ。明日はまた別のコマをご紹介します。存在しないコマを作る作業、これはとても楽しいですね。幕専だからできる事、クォリティでどんどん作っていくのでお楽しみに(楽しいと思える方がどれだけいるのかという話もありますが・・・マニアックすぎて)。

開発作業近況 10月初旬時点

かんりです。また更新がたまってきてますね・・・。後追いで後日埋めます。。

 ここ最近は当面の懸案事項と取り組み期間などを概算したりしているところです。年内の幕専リリースと配布再開をまずは目処をつけるということを第一目標にしています。開発作業そのものは、部品として完成済の既成漢字を先に配置する作業を優先させています。東海地区標準2では、飯田線関連で「市田」のコマがなかったことが分かり、急遽足しこむことを考えるももはや何も削れない状況だったため、あえて「ヴ」で2データに渡って設定していた「塩尻」を削除して「市田」に当てることにしました。「塩尻」については、路線データの「中央快速線」データにある空きコマを使って投入しようと思います。こういったポカミスが今後も出るだろうとガッカリしています。ただ、市田のコマそのものが東海書体の可能性が高いので、作っても創作になりそうだということは書いておきたいと思います。

 

市田は東海書体と思われる

市田は東海書体と思われる

 既成漢字の配置作業は、現在「東海2」まで来ています。残りは「東北1~3」「北海道」なお北海道は1データでは種別が収まりきらないため、2データ分割の検討があります(東北3に間借りしていた種別を分離予定)。これによって大幅に余るコマへの埋め立て策として、北海道地区の矢印の実装が現実味を帯びてきました。北海道地域の特殊な事情として、「種別あり」の場合の漢字の幅が、「特急サイズ」になっていることがあります。快速マリンライナー、いしかりライナーなどが元々の体裁に「特急タイプ」の一文字形式を採用していたことからの名残だと思います。しかしこれでは枠ロゴ快速などを組み合わせた時の体裁が狂うので、別途2文字一般サイズの「種別あり」を用意する必要があると考えていますので、これと矢印と抱き合わせた上で、東北3に間借りしていた種別を組み戻せば丁度よい数になるのではないかと思います。

 リリース済の幕専についていくつかバグが見つかっています。大変細かい内容ですが、815-05客車列車の「ぢ」伊の字にアウトラインのずれがある、また807-01西日本標準2の「ヒ」近江塩津のOMIのオーの字に長音符号がない、など。これらについては再リリースを検討中です。他にも、本来存在すべき「可部」のコマがないという西日本標準1への「可部」追加の手当て、あったほうがよいという意味では西日本標準2には「久宝寺」、客車列車には創作の「尾鷲」があるが、東海地区標準に尾鷲が入るため、客車側を「尻内」に変更すべきか等等、こういったところが抜けているため、何かを削って足しこめないかを考えています。しかし難しいのは何を削るかということ、これは創作物に矢を立てるしかありませんが。。
 たぶん他にも細かいところで「あれっ?」というところがあるかもしれませんので、現在幕専をご利用の各位におかれましては、もし気付きがありましたら是非ご連絡をお願いいたします。人間の作業で1から文字を造って配置しているため、やはりミスというものが残っている可能性があります。

 FORなしバリエーションの整備についても、前面幕として印字使用する際には必須であろうというところもあり、これらの製作も検討中です。こちらはたぶん、ワーク作業で単純に消して寄せるだけだと思うので、外注すればすぐ終わるだろうと思っています。全国企画幕専の製作も途中ですので、どの辺りで発注をかけるかの思案中です。

 一番の問題は「媒体」です。これも発注するしかないのですが、ワークの開発作業ではなく、CDという媒体をCD製作業者に直接製作依頼するわけで大変お金がかかりそうです。できれば配布価格を極限まで安くして、郵送費を上乗せしてもそれほど大きな金額にはならないようにしたいのですが、かといってCDRに焼くとなると作業時間がないのでバイトを雇う必要がある、読み込みの保証ができない、等の問題も多そうです。何とかならないかなぁと考えているところです。一応、全国企画幕専の完成と同時に1媒体のマスターを作成し、第一次での配布はこの版にて行う予定です。前述のバグの削除についてもマスター作成までに実施する必要があります。配布再開が意味するところは、全国企画幕専の完遂と、既存データ改修、この2つが完了した段階であるということになります。もっと早くできないかと考えていますが、たぶん無理だと思います。すみません。

 別件として、ご協力各位には年内にたぶん「客車絵幕」のサンプルを送付させていただくことになると思いますので、一度こちらの品質のチェックについてご協力をお願いしたいと思っています。メールにてPDF形式で送付させていただく予定ですので、ご面倒ではありますがPDF形式が読み込み可能な環境にてチェックをいただければと思います。宜しくお願いいたします。全国企画幕専とは別に媒体を起こす予定で、電車特急絵幕などとセット化する予定です。1次配布には乗せられないかもしれませんが、チェック作業のスピードとブラッシュアップ次第では、体験版くらいは乗せることが出来るかもしれません。電車タイプについては、比較的作業が早く終わりそうな「字幕タイプのヘッドマーク(485系等)」を先に仕掛かることもありだと思っています。

 年内といってももうあと2ヶ月しか残っていませんので、どこまでできるのか非常に追い詰められていますが、何とか形として出せるものを用意したいと考えていますので、どうぞ宜しくお願いします。

幕専をつくる上での文字の取捨選択、いろいろな判断など

かんりです。

今日もまた、デザイン違いの話題です。幕専を作っていくうえで避けて通れないのがこのデザイン違いです。模型のシールレベルではあまり考慮する必要の無い話なのですが、幕専ではかなり重要度を持つ要素のひとつです。

 デザイン違いの扱いは色々とこちらの裁量で好き勝手にやっていますが、一応考慮の規準というかそういったところは考えています。出てきたものをすべてそのままカウントして実装していくわけではないので、実車の本物とは文字が異なってくるということがあります。この辺りで少しガイドラインというか、いい加減ですが方針というか、そういったところも一応書いておきます。

1.実例が複数あるか
 その文字が複数の資料に渡って出現しているかを調べます。これが1例でも別に例がある場合には、デザイン違いとして考慮される可能性が高くなります。「野」「高」「山」「川」など、頻出かつ例も豊富なものがあります。そうったものは全部取り込まれることも例外ではありません。

同じ文字が出てくるパターンは多い

同じ文字が出てくるパターンは多い

ガイドスクエアごとに部品化された文字は、同じ条件のものを流用していく

ガイドスクエアごとに部品化された文字は、同じ条件のものを流用していく

2.国鉄方向幕のレタリングを踏襲しているか
 かなり客観判断の難しいところですが、広く共通のデザインの風格を兼ね備えているか、別の文字と混ぜても違和感が無いか、などを見ます。実例が複数あっても、他と相容れないデザインのものは除外となります。例を挙げると、「新」の字のうち「新習志野」「新木場」に使われているタイプは、複数の実例がありますが除外になっています(しかし、例外的に首都圏標準データのみ矯正して入っています)。

異端の「新」 新木場

異端の「新」 新木場

異端の「新」 新習志野、こちらがオリジナルと思われる

異端の「新」 新習志野、こちらがオリジナルと思われる

3.1駅1例の場合
 1駅1例の場合は、その行き先が入った例が1つしかなく、文字の形が1つしかないパターンで、この場合は、上記2番の判断で取捨選択しています。本来なら別の例が存在するはずであるが、現存しない、資料が手に入らないものについてもこの扱いです。例えば「呉」、これは呉線「呉」の1例のほかに北陸線の「呉羽」があるはずですが、呉羽のコマが実車レベルですぐに消滅してしまい(七尾線電化開業により消滅と思われる)、資料が入手困難かつ現物の確認ができないため、1駅1例として扱っています。他にも、須磨「磨」、愛子の「愛」、こういったところも1駅1例に当たります。こういった例は非常に多いですが、従来図面にない文字を新規追加で当てる場合が多く、異端化してしまう例があります。共通図面で作られたものは幸運と言っていいでしょう。

呉 この文字を見て幕専を決意したといっても過言ではない

呉 この文字を見て幕専を決意したといっても過言ではない

須磨

須磨

愛子

愛子

4.誤差の範囲
 字の骨格が同じにも関わらず、スミ丸処理(Rの大きさ)や線の太さ(ウエイト)が異なるだけで、同じ図面から製造されたと思われる版については、これは共通文字として扱います。例としては先日紹介しました、「神」があります。12系の古い印刷技術で印刷されたものは丸みが強く出ているため、これらについては跳ねの底の丸みなどを電車側面のクォリティで配置したりしています。

5.矯正
 明らかな文字の誤りなどについては、重要度が高くないものはすべて修正していきます(輪島の輪、点のないミスプリントの都城など)。デザイン違いを複数格納できるデータの場合は、これを含めて投入している場合がありますが(信濃大町の種別あり等)、あくまで鉄道趣味家のみなさんへのサービス的意味合いが強いです。
 矯正で最も多いのが、縦横比の補正です。文字の相対的な大きさをそのままで投入すると違和感があるもの「天」「子」などがその例ですが、これらは組み合わせる文字に違和感が出ないように相対の大きさを補正しています。また、横幅が小さすぎるもの、例えば「宮」「小」「新」などはその大きさを横幅拡張で補正しています。瀬戸内タイプのデザイン違いには、Rの小さいもの(丸みが少ない)がありますが、これらも他の文字に合わせてRを大きく取るように補正したりしています。文字の線が太すぎるもの、細すぎるものも補正の対象です。全体的に違和感のないように細かなところでかなり変更を加えています。鹿島神宮などでは、スミ丸処理を忘れて、スミ丸処理がされていない部分があるものなどが見られますが、これらも修正しています。

丸印に注目 原版作成時に漏れたのであろうか

丸印に注目 原版作成時に漏れたのであろうか

 6.新製
 実車に例があるものの、1駅1例で異端すぎる場合や、複数例があるが上記の2番に沿わない場合などは文字を新製します(例:「輪」「陽」)。完全に実車幕に存在しないものは1から作ります(例:「脇」「渡」)。5番の補正作業が余りに大きく、新製と同じイメージになってしまう例もあります(例:「美」「箕」)。

 7.差替え
 前述の5番や6番に該当する場合かつ、その他の駅名で例があるデザイン違いの場合、別駅のデザインをあえて転用する、差し替えを行うことがあります。例えば山陽線103系の「笠岡」のコマでは、「笠」の字が前面幕の文字の圧縮であるため、側面の同じ漢字を使っている常磐線415系「笠間」の「笠」を当てています。
 企画データでは、原則として1駅1コマで実装していきますので、デザイン違いが複数入ることは稀です。路線データでは、その反面、デザイン違いを表現することにウェイトを置くため、ある程度無理やり組み合わせたデザイン違いが投入されます。

 悩ましい例が「実車方向幕に2通り以上の組み合わせがあるもの」です。先日紹介した「長野」は2例ありますし、「徳山」も2例以上あります。「南越谷」「岩見沢」「岩沼」「津田沼」こういったところも2例あり、こういった傾向は頻出の漢字が入ってくることによって図面参照先に差異がでることによって生まれているようです。またはメーカーによって作成済の版から使いまわし、結果として異なった字になる例もあると思います。
 幕専ではこういった場合、どちらか1例か、または全体バランスから考えて2例をさらに組み替え幕専オリジナルの組み合わせとしたり、1文字だけ差し替えたりということを行っています。客車列車と地区標準データで駅名が重複する例が出てくるときは事実上2例に対応できるので、それぞれのデザイン違いを投入する場合があります(例:旭川)。

 さて、全国区の幕専制覇にはまだ道のりは長いですが、いずれ日の目を浴びることになった時、全体で見て「違和感のないデータだ」「すばらしい編集だ」「これがデジタルとは信じられない」と、喜びの声をいただけるようにがんばりたいと思います。それぐらいの気合でやれ、ということであります。

羽の付く行き先コマにつぃて・・・「羽」のデザイン違い

かんりです。いつも日報をご覧頂いてる皆様、ありがとうございます。
気軽にコメントを残していただいて結構ですので宜しくお願いします。メールアドレスが入力必須になっていますが、これは流用しているブログシステムの仕様によるもので、解除してもスパム書き込みが増えそうなのでそのままにしているだけです。よほどおかしなコメントはブッチいたしますが、「ワロタ」ぐらいの気軽なコメントはそのまま残すつもりですので、何でも感想はお気軽にどうぞ。また、わたしの考察に誤りがある場合や、真実をご存知の方は是非コメントでご指摘をお願いします。わたしも勉強になりますし、利用者各位にとっても有益な情報になると思います。

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 後追いが追いつきました。どうせ今週も梨の礫(なしのつぶて)だろうと思い、諦めつつも週末にアクセスしてくださった皆さん、今週は期待を裏切りますすみません(笑)!。ブログ形式の更新ってメチャクチャ大変ですね、特に画像を用意したりすると作業倍増、1日にブログを100回更新したというタレントさんだかアイドルさんだかがいらっしゃったと思うのですが、尊敬しました正直(笑)。
 さて、今日の話題はまた懲りずに「デザイン違い」について。現在は九州地区データの作業中ですが、ここで出てきた「羽犬塚」で少々驚いたので、この「羽」にフォーカスを絞って書いてみたいと思います。

 羽の付くコマといえば、もう皆さんは疑うことなくこうお答えになるでしょう「赤羽」!、正解です。えっ、「羽衣線やろ常識的に考えて!」ですって?「いや、羽咋でしょ常識的に考えて!」?「何を言う、口羽じゃ常識的に考えて!」?「羽後境だ常識的に考えて!」?、「鳥羽ですよ常識に考えて!」・・・とまぁ、色々な意見があることと存じます。

色々な駅に現れる「羽」の字ですが統一されている

色々な駅に現れる「羽」の字ですが統一されている

しかし羽咋だけ新習志野疑惑が・・・

しかし羽咋だけ新習志野疑惑が・・・

 羽のデザイン違いは、このようになってます。「赤羽=羽衣線=羽後境=鳥羽」と「羽咋」の2種類です。そう、この2種類だけだと、そう思っていた時期がわたしにもありました。。実は「羽犬塚」の羽が微妙に異なることは、今日、幕専の既存漢字の配置中に気が付いたことです。犬の字の点の位置を確定させるために、トレース目標を「羽犬塚」3文字全て配置していたところに、既存の赤羽から羽の字を持ってきて重ねたところ、「あれっ?形が違う?」となってしまったのであります。正直なところ、重ねるまで気が付きませんでした。

 ご覧のように羽咋だけは異端中の異端ですから、北陸データでも「赤羽」の羽に置き換えています。しかし、今はすでに人々の記憶から消えてなくなろうとしている「呉羽」の1コマを忘れてはいけません。このコマは現物も資料もわたしは持っていないのですが、過去にこのコマが実在したことは確証が取れています。問題はこの呉羽の「羽」の字が、赤羽タイプだったのか、「羽咋」タイプだったのか、それとも「羽犬塚」タイプだったのかということです。これによっては、羽犬塚の羽をそのまま生かし、呉羽にコピーする必要が生じますし、呉羽が羽犬塚タイプの羽だったのであれば、羽咋もそれに倣った方が自然です。これは大いに悩みどころです。羽咋の羽の字は、たぶん「新習志野」の習の字の上をカットして持ってきたのでは・・・と思わせる異端ぶり、これだけは除外確定ですが、羽犬塚の羽は、これは捨てがたいです。

羽犬塚

羽犬塚

 もし「呉羽」のコマについてご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントででもご教示ください。宜しくお願いいたします。
 今回は「パッと見」の判断が危ないなとあらためて感じさせられました。やはり重ねるべきかと。まさか「羽」の1文字にここまで必死になる人はいないでしょうけども、わたしにとってはかなり大きな問題です。まだまだこういった例がでてくるのでしょう、先は長いです。それではまた。

九州地区 デザイン違い考察

かんりです。

九州地区データは楽しくさせていただいています。存在しないものを作るのはある意味面白いですね。幕専を使えば、そのうち「通勤快速|小倉」であるとか「区間快速|鹿児島」であるとか、まぁいろいろとありえないものが作れるようになります(一般の方々の大多数の役には立たないと思われるが・・・)。関東地域や関西地域の幕専は充実していますから、これらの地域の趣味家の方々におかれては、一足先にお楽しみであったと思われますが、九州もついに仲間入りを果たすことができるでしょう。

 今日の作業で出てきたデザイン違いなどで色々ピックアップしてみたいと思います。

1.「柳ヶ浦」
 実幕も共通図面ベースですが、あえて文字を変更しました。「浦」です。柳ヶ浦の元になった文字「柳」は瀬戸内地区の幕、「柳井」であることは間違いないでしょう。ここに「関ヶ原」の「ヶ」(天ヶ瀬のヶもこれと同じ、姉ヶ崎や碇ヶ関や霞ヶ関とは「ヶ」の字に違いがある)と「大野浦」の「浦」で作ったものだと思いますが、「柳井」の柳に跳ね要素がないのであるから、同じ瀬戸内地区の幕「安浦」の「浦」を使ったほうがしっくり来るのではないかと思い、思い切って差し替えてみました。どうでしょう?賛否両論でしょうか。鉄道識者サイドからは元々のままで別にいいじゃないかという声もあると思いますので、最終的にはどうなるか不明です。

柳ヶ浦

柳ヶ浦

2.「臼杵」
 これが少々異端文字の臼です。このタイプの処理は他の文字では見当たりません。同じ臼でも、「浦臼」(こちらは遠く北海道)ではご覧の通りです。この変な肩の出方を是とするか非とするか。わたしとしては非としました。しかし浦臼タイプの臼が頻出かと言われれば、こちらも1駅1例。というわけで、肩の処理だけ変更して、文字の骨組みはそのままで実装することにするかもしれません。トレース目標としては一応臼杵のものに「浦臼」タイプの肩処理施して配置しました。

臼は悩ましい

臼は悩ましい

3.「八幡」
 キハ66/67と、電車系で2種類あります。ローマ字併記の電車タイプを採用することにします。しかしこのキハ66/67タイプの「幡」も大変に捨てがたい。いろいろと悩ましいところではあります。八は「八王子」の八と同じようです。共通図面を意識しての配置と思われます。幡の字が出てくる例は他に1駅あり、四国の「八幡浜」がありますが、独自の文字形を採用しているようです。幡に似た文字に播州赤穂の「播」がありますが、前者3例と比べると、一番近いのは四国タイプでしょうか。番の字の処理にそれぞれ違いがあって統一できるレベルにないですね。これはそのまま、ローマ字ありの「八幡」を当てることにします。

八幡

八幡

八幡浜

八幡浜

播州赤穂

播州赤穂

4.「荒木」
 この荒木の他に、荒尾についても同じ「荒」を使っていますが、どうみても文字の縦横比率が側面2文字駅名のスクエアに収まりません。この文字が少々特殊であることは、模型シール販売の鳳車輌さんも言われていました。幕専としてこの文字だけが縦に長いのは残念なので、文字の骨組みはそのままにして、2文字駅名漢字のガイドに無理やり比率を合わせて投入することにします。改変したトレース目標の画像がこちら。どうでしょうか、それなりにそれっぽくなったと思います。ちなみにローマ字のない前面幕では「荒」はこんな形をしています。面白いことに3本足がくっついていませんね。「どっしり」というか「どってり」というか、前面幕もこれはこれで味がありますが。。

荒木

荒木

5.「銀水」
 愛称幕の「銀河」を除いて、1駅1例の「銀」の字です。なんと前面ローマ字なしタイプとそっくり!。これは今までの図面には銀の付く行き先がなかったから、新規で作ったらこうなったということでしょうか。明らかに前面の転用ですね。残念なのは金偏の処理です。漢字本来論的な金の頭が厳密には「今」であって、「今」はヒトガシラだから左の払いが僅かに出る、ということでしょうか。しかし思い出してみましょう、同じ金偏を持つ行き先といえば「鎌倉」がまず第一にうかびます、そして「銚子」、目立たないところでは「高鍋」これら全部を見ても、ヒトガシラが突き出た金偏はありません。というわけで前面ローマ字なしのデザインは踏襲しないつもりなので、異端文字としてボツの扱いです。いえチョット待って下さい、銀は1駅1例だから今までの慣例でいけばそのまま実装ではないですか?、そうなんです、こういう例が一番悩ましいんですね。仕方がないので金偏だけ、他の例に合う形に微妙に補正したものを作るつもりです。本来はこの「銀」は除外したいところですが・・・。たぶん模型では、殆ど分からないと思います。ちなみに、715系の側面幕の銀水は以下のようになっています・・・この殴られて凹んだような「水」の字は・・・。「銀」の字はこちらのほうがそれっぽい感はありますが、銀河の種別幕から転用したものかもしれません。水の字との対比が余りにも滑稽ですので。

 

銀水

銀水

715系 銀水

715系 銀水

 

 何とも悩ましいですよね、標準化+調整が幕専の実装の基本ですから、本物とかけ離れるものが自ずと出てきますが、再編という意味でご理解を願いたいと思います。決して国鉄ライクな方向幕デザインから逸脱することはないと思いますので。見えないところでは色々と改変しています。たぶんどなたも気が付かないだけです。コピペやカトペで済ませているものはそう多くはなく、殆どは何らかの手が入ってます。アウトラインレベルで1つづつ重ねてみたら一目瞭然ですが、そんな面倒なことをする方はいないと思います(笑)。

まだ色々と出て来るだろうとは思いますが、今日はこのあたりで。