無いのであるから作らざるを得ない(九州編)

かんりです。夜間が涼しくなってきました。そろそろナラ系のドングリが色づく季節が近くなりました。生栗が市場にならぶ頃ですね。

 今週は幕専漬け状態です。関東中電2の既存漢字の配置が終わったので、関東中電3に行こうと思ったのですがあまりの矢印の多さに一気にモチベーションが氷点下に達したので、まだ時期尚早だと考えて先に九州地区標準1に入りました。卑怯だとは言わないで下さい、わたしも人間ですから弱さもあります!あの矢印の数を見てください!どれだけのアウトラインを作らなければいけないか、ベクトル曲線をイラストレーター(Adobe社の登録商標です)や、OTEDITでゴニョゴニョされたことのある方ならお分かりいただけると思います。これは相当の決意を固めたあとでやるべきデータです。九州や北海道や東海が手付かずの状態ではじめても、結局義務感に押しつぶされてモチベーションが消滅するかもしれないというのが恐ろしいのです。

 九州地区標準データは1と2、いずれもローマ字ありの資料が充実していてあまり困らないのですが、問題は種別ありの設定がひとつもないということです。実幕には「快速・大牟田」とか「快速・宮崎空港」とか、いわゆる快速入りの幕がひとつもありません。そのために、種別ありの部分のデザインについては完全に創作です。一部では特急を転用できるものがありますから、利用できるものは利用し、それでも存在しないもの、たとえば「伊集院」「佐土原」といったようなところは、独自に作らざるを得ません。なお、これらと組み合わせることになると思われる枠ロゴは、九州地区標準2に入る予定です。実幕にない「準快速」も追加されます(これはNHK熱中時間のスタジオセット用に1年前に作ったので、ロゴはもう既に出来ています)。

 今日の作業から気になるコマ一部ピックアップしてみたいと思います。お題としては「実幕にないコマ」です。

1.「水前寺」種別なし
 国鉄民営化から10年以上を経過するまで、パンタグラフで架線から電力を供給するいわゆるところの電車が入れなかった豊肥線の駅、当然ローマ字併記の電車幕は存在しない・・・と思いきや、実は特急有明号だけは、かなりイリーガルなことをしてこの水前寺まで車体そのものはやってきていたため、電化前にも実幕が存在するようです(この逸話は鉄道趣味家にとっては恐らく碓氷峠のEF63に次いで語り草になっていそうな勢いの話ではと思います)。しかし特急なので種別あり幅しかない上に、3文字経由あり+民営化後の異端文字発生という状況であり、あまり参考になりません。
 運が良いことに、どの文字も頻出漢字ですから、手当ては容易でした。まず「水上」から水を、「前橋」から前を、そして「修善寺」から寺を、実はコレ全部185系デザインですね。寺は「高蔵寺」「天王寺」のタイプも選ぶことはできますが、185系の図面から引っ張ったという建前を考えると、修善寺の寺を当てるのが妥当でしょう。

水前寺

水前寺

2.「隼人」
 実際にわたしがあつめた資料の中には、ローマ字併記、ローマ字なし問わず、隼人の行き先はみつけることができませんでした。よって完全に創作になります。少なくとも違和感のないものにするために、素材選びには慎重になりたいと思っていましたが、なんとも運のいいことに「伊集院」の集の字から木の左右払いを取ればいいだけじゃないか、ということで「集」の字を使うことにしました。まだ作成していませんが、おおよそのトレース目安を配置しています。

隼人

隼人

3.「苅田」
 2006年に開港した北九州空港の玄関駅ということです。九州の地面を一度も踏んだことのない私には、想像することもできません、一度いってみたいです、九州。それはともかく、わたしの手元の資料幕においては、苅田は加刷かつ共通図面とは体裁を異にする表示であり、憶測ですが民営化後の設定ではないでしょうか。すでにスミ丸でもなんでもないやっつけ的な印刷で追加されただけという内容になっています。幕専では「はいそうですか」とは行きませんので、これは作るしかありません。くさかんむりは「(韮)崎」と「(草)津」から調整、りっとうは「(前)橋」から調整、メは「(区)間快速」から調整しました。「田」は同じ読みの「神(田)」から。どうでしょう、それっぽくなりましたか?

苅田

苅田

4.「中山香」
 だれかの名前みたいですよね。「なかやま かおり」さん、ではありません(ベタすぎてすみません)。正しくは「なかやまが」です。こちらも、苅田と同じでひどい異端ぶりですが、ラッキーなことに全てが頻出漢字であり、共通図面ベースの漢字を当てられます。「(中)野」+「(山)北」+「(香)椎」で良いでしょう、無難に収まったと思います。3文字なので種別ありタイプは創作で対応する必要があります。

中山香

中山香

5.「大神」
 大神は神ゲーだともっぱらの噂です、Wiiでもついにこの10月発売とか(ゲーマーネタ)。そんなことは今ここでは全く関係のない話ですが、こちらも苅田と同じくやっつけコマにされてしまっていたものです。大丈夫です、「大」も「神」も共通図面ベースの文字では王道中の王道たるデザインがあります。「(大)船」+「(神)田」さぁこれで解決しました。この2文字は大抵の場合、同じ文字デザインが使われていますから、実際に存在したとしてもこのデザインになっていたと思います。

大神

大神

6.「川南」
 「かなん?」と読むのかいな?と思っていたらずばり「かわみなみ」だそうで、恐れ入りました。こちらもひどい加刷でやっつけられた例の1つです。しかし心配には及びません、川も南も共通図面で頻出の漢字です。何とでもなります。「品(川)」+「(南)福岡」、これでいいでしょう。ちょっと工夫でこの美味さであります。

川南

川南

7.「田野」
 かわいそうな田野・・・。こちらもまたひどい加刷でやっつけられたコマですが、何と「田」だけは共通図面の文字のようです。なぜ頻出の「野」だけがこんな目に・・・。こういった謎のコマが出てくるたびに疑問が生まれてきて、気になって眠れなくなりますよね。まぁそんな人は普通いないと思いますけどね。
 「野」といえば掃いて余るほど例があります、無難に「上(野)」から取りましょうか。いい感じじゃないですか、まさに田野といった感じです。意味が分かりませんね。

田野

田野

さて、今日の話題的には創作分をメインに書きましたので、明日はデザイン違いなどでピックアップしてみましょうか。それではまた。