八百万の「神」、方向幕の「神」

かんりです。
日報をちゃんとつけよと言っている割には、また1週間の後追いかと非難を免れない状況ですが。。一応後追いでちゃんと埋めていきますので、どうぞご了承の程を。。ブログのように見えますが単なる日報ですので、特に毎日1回更新っていうのは意識していませんが、なるべくユーザ各位から見て「ロールズの更新が止まってる」と感じられることのないように気をつけたいです。過去には半年近く更新なしとか、1ヶ月以上サーバ停止とかもあったので前科がありますが。。

 さて、現状は作業が色々あってどれからやっつけていくかという状況です。幕専の既出漢字埋め作業だけはまだ、コピペしていれば少しづつでも先に進むので、日課としてはこれを続けています。

 問題は、やはりアルファベット小文字と文字間隔調整を含めた「幕書体のポロポーショナル対応」です。これが終わらないと西日本幕専も進まないです。これは私鉄幕専にも転用するつもりであるし、埼京線サハ幕形式の小文字バリエーションの企画データ展開も全く進まない(リリース済の全幕専について小文字置き換え版を提供予定のため)、大いに問題であると認識しております。
 しかし悲しきかな、このアルファベット小文字と文字間隔調整を含めた「幕書体のポロポーショナル対応」が、作業時間の割りに実りが全くない。やればやるほど時間を消耗して、結果が付いて来ない。そもそも1024ピクセル解像度で作ってしまっている幕書体で文字間隔を1ピクセル単位で調整しても、はっきりいって目視確認できる世界ではない。アルファベット文化に触れずに育った私の目から見たアルファベットの調整ということが、そもそも余りにやっつけすぎるのではないか、あらゆる面で悪条件であり大いなる問題です。しかし、兎に角もやって結果を出さないといけないので、年内幕専より先に確実にリリースできるものとして近日で集中的にやろうかと思っています。

 さて今日の話題は、進めている幕専作業で出てきた漢字のについて1つやりたいと思います。今日の漢字はこちら・・・「神」。八百万の神の国、日本ならでは。神の付く地名がたくさんあります。

 ところがこの漢字は面白いことに、頻出の割には悩ましいバリエーションが少ないんです。例を挙げていきましょう、関東中電2で出現したのが「神立」ですが、他に同じ字形(2文字駅名幅)をそのまま使っているものとして、「神田」中央本線、「神領」中央本線、「神戸」山陽本線、「天神」福岡市営地下鉄(筑肥線)があります。4文字駅名幅では、「鹿島神宮」鹿島線、「東神奈川」東海道本線、の2駅が確認できますがこちらも共通かつ、2文字駅名幅とかなりデザインとしては似ています。こうして見ると、かなり広い地域で共通していることが分かります。今後、実幕にない例の駅名が出てきたとしても、概ねこの字を当てておけば良いということになり、作業側としては非常に手のかからない文字であると言えます。実は前述の「神田」「天神」の2コマと、「神戸」「神領」「神立」の3コマは微細ながら文字の処理に違いがあります。恐らく原典となる図面は同じで、版が異なるのでしょう。示偏の「ネ」の処理をよーく見ていただくと、違いが分かります。この違いは印刷原版作成のための誤差であろうという考えから、両者は幕専で同一漢字アウトラインで統一しています。幕専のアウトラインの原典は「113系の神戸」のコマです。

神立

神立

神領

神領

神田

神田

神戸

神戸

天神

天神

東神奈川

東神奈川

鹿島神宮

鹿島神宮

 さてさて、では「神」の字に異端なバリエーションが無いのかという疑問も抱かれるのではないでしょうか。もちろん存在します。しかし実装の是非を判断するまでも無いレベルですので、幕専からは完全にボツ扱いとしています。まぁしかしこれらも、判断の材料として検討の皿には乗ったということをご理解いただくために、紹介だけはしておきましょう。

 1.神戸(西日本書体)
 いわゆる謎のレタリングから生まれた西日本書体。横棒から左払いに至る筆運び「フ」の字の肩の部分に独特の処理が施されている文字で、先日の天鉄書体の記事でも少し紹介しましたが、民営化初期から西日本黒幕ベースへの過渡期に登場した文字です。113系にも恐らく存在したかもしれませんが、概ね103系と201/205系の限定で黒幕への置き換えまでの短期間、補填用の幕だけに使われたような、寿命の短かったものです。方向幕書体としての王道的レタリングを逸脱したその存在感、魅力は大いにありますが、やはり異端ですのでボツ扱いです。

西日本書体 神戸

西日本書体 神戸

 2.天神(ローマ字なし)
 筑肥線の103系でも、実はローマ字なしとローマ字ありで漢字が異なります。こちらはローマ字なし。レタリングの傾向としては、いわゆる荷物電車や近郊列車の前面幕にあるローマ字なしのものに近く、どっしり感というか言葉にするのは難しいのですがそういった雰囲気を感じる独特の文字をそのまま側面にもってきたような存在の幕でした。

天神ローマ字なし

天神ローマ字なし

 という以上2点でした。「神」の字そのものが特徴を出しにくい文字だということもあるかもしれませんが、それでも常磐線の「神立」と、中央線の「神領」、山陽線の「神戸」、福岡の「天神」で同じ文字が使われているというところに、スケールの大きさを感じませんか。ここが面白いですよね。

 そういえば前回の記事内で、紹介しておきながら画像をはるのを忘れていたものがありました。「佐貫町」です。前後して申し訳ないですが、一応はっておきます。前面電動色幕の「貫」の字にご注目、これを書いた人はかなり強い思い入れを持って母部の突き抜け処理を敢行したに違いない!。文字の形的には逆Lの画の下は突き抜けなくてもいいはずです。ますます不思議な色幕です。それではまた。

(下)側面幕 総武113系 佐貫町

(下)側面幕 総武113系 佐貫町