前面幕の幕専の準備と考察

かんりです。後追い5日目、かなり恐縮です。

 さて、今日の話題は今後開発の予定に入っている、前面幕についての話題です。

 実は前面幕は側面幕と使われている文字に違いがあります。漢字はもちろんのこと、アルファベットも側面とは異なったものが使われています。天地幅は前面のほうが広くとってあり、デザインも独特です。この場合、昨日ご紹介したガイドの作成などから根本的に1から作っていく必要があると思っています。現在のところ、まだガイドの確立までは手が進んでいません。
 以前に首都圏標準としてリリースした前面幕は、当面の間この前面幕の開発予定がないことを鑑みて「こが先生」が暫定的に模型で使用できるものとして「側面幕版下」で作成されたものです。当面の代替としてのデータでしたから、本当の意味での前面幕のそれとは一線を画していました。今回、さらに精度の高いものとして企画している前面幕幕専はアルファベットから漢字まで新規で起こします。

 一般的な103系前面デザインにおける規準ともいうべきアルファベットが、こちらです。大船、大阪、高尾、こういった短い駅名に使われるものです。

京浜東北線 大船

京浜東北線 大船

中央快速線 高尾

中央快速線 高尾

東海道緩行線 大阪

東海道緩行線 大阪

 これでは入りきらないレベルになっていくると、次のようにどんどん幅狭の文字が登場します。しかし単に横圧縮したものではなく、狭めるレベルによって新規で文字がレタリングされ、その文字セットが存在することが分かります。これらを全部作る必要があります。アルファベットだけでも数種類あり、この基本部分をしっかりやってこその前面幕であると言えると思います。

南武線武蔵溝ノ口 アルファベットの幅に注目

南武線武蔵溝ノ口 アルファベットの幅に注目

阪和線東岸和田 アルファベットの幅に注目

阪和線東岸和田 アルファベットの幅に注目

 実は、103系前面幕の中でも側面版下のアルファベットを利用している例が一部だけ存在します。その例をご紹介します。まず一つ目は、武蔵野線の方向幕の矢印コマ、このコマではただでさえ狭い前面幕に対して、東所沢+西船橋という組み合わせとなり、アルファベットの圧縮限界を超えたのか、アルファベットが2段表記となり、ここに側面版下のアルファベットが用いられています。もうひとつの例が、岡山地区の前面幕で、こちらは基本的に側面幕のアルファベットが拡大して用いられています。これはかなり特殊な例です。漢字は103系前面幕の版下を使っているようで、糸崎の崎と大崎の崎は全く同じものです。これについては幕専では、前面標準のアルファベットを用いていくことになるでしょう。

武蔵野線 初期幕

武蔵野線 初期幕

山陽本線 糸崎

山陽本線 糸崎

茶屋町も側面版下

茶屋町も側面版下

 

 快速ロゴを見てみましょう、この快速ロゴにも系統があり、関東地区では小さく関西地区では大きいという特徴があります(関東の例外として仙石線の快速ロゴは大きいです)。さらに種別の枠の幅も、個別に異なっていますが、ここは天地一杯まで塗りつぶしが正統だと判断することにしました。

 

京浜東北線 大宮

京浜東北線 大宮

東北本線 福島

東北本線 福島

片町線 京橋

片町線 京橋

阪和線 鳳

阪和線 鳳

 前面幕については、当初開発の予定なしのスタンスでしたから、資料が少ないです。確認できていないものも多くあると思いますので、可能でしたら資料のご提供を宜しくお願いいたします。不足分については、各種開発が始まったら個別に広報していきますので、ご協力お願いいたします。

 アルファベットの無いものも実は存在していて、唐津の103系などはその例です。幕専では基本的に「全国で統一されたスミ丸ゴシックの行き先表記はアルファベット入り」という考えで作っていますので、アルファベットのないものは残念ながら作成スケジュールには盛り込まれない可能性が高いです。さらに異端なものとして、仙石線の小鶴新田などで前面にも関わらず「FOR~」が入ったものがあります。これらは共通図面の傾向から言えば前面は「FOR~」が無いのが正解であると思われ、こういった例についても幕専では共通図面の一般仕様を踏襲し、FOR無しで作成します。

FORはミスプリであろうか

FORはミスプリであろうか

 
 こういったところについての取りこぼしをどうしていくかについては、また追い追いコストを鑑みながら検討していきたいと思います。まずは標準の、共通図面ベースのデザインで全国網羅していく、この方針であることをご理解ください(単純に実車そのままの表記を再現するという目標ではなく、サインとして統一されたものをデジタルベースとして保存したいという目的からです)。従って多くの場面で実車表記と異なるものが出てくることもご容赦いただきたいと思います。

それではまた。