211系前面方向幕

かんりです、今週は後追いですみません。

 今日のご紹介は211系の前面幕、東海書体仕様です。関東地区で活躍する211系は、前面幕がありつつもそこに表示するのは種別のみです。すなわち「快速」であるとか「普通」であるとか。しかし東海地区では、行き先駅名を表示することを考慮してコマを配置してあります。いろいろなところで資料を読むと、普通列車の場合に使用するようです。ということは快速の場合は、快速ロゴを表示するのでしょう。

 悲しいことに関西には211系がいませんが、もし居たらという設定での模型ジオラマも幕専を使えば万事解決です。

 宣伝はここまでにしておいて、実際の内容を見てみます。最初に違和感を感じるのが、「南木曽」の位置です。一般的に種別は前半に固まって配置されるのが通例ですから、回送、臨時、普通、とくれば、大抵は臨時か団体か快速か急行か、といった具合ですが何故か「南木曽」。これは何か別のコマが消えたのではないかと思えます。01番から20番までしかありませんので全て埋まっている、ぎりぎりといった雰囲気です。。

 体裁は、国鉄時代の103系のものと配置や縮尺もかなり似ています。国鉄表記を踏襲したと言えると思います。幕の幅は103系の同期進段のものより若干短く、700mm未満です。東海地区の211系側面幕は、760mmだったでしょうか、103系や115系などの機械には入らない大きさですが、この前面幕は103系の前面幕機械でも取り付け可能のようです。ただしバーコードの位置は左右逆ですし、同期式の穴はないので、京葉線で使われたバーコード改造タイプの機械などが理想でしょう。高崎東北線の211系機械などでも使えるかもしれません。

 東海仕様の漢字を見ていると、どうやら漢字の版としては「正体」しか存在しないようで、縦や横に圧縮となった場合の配置には、正体の文字を直接引き伸ばしたり押しつぶしたりしたものが使われています。そのため縦と横の棒の太さが異なっています。これは電車バスに限らず、多数の表記サインでデジタル書体ベースで文字配置されているものに共通の特徴です。
 わたしはこれが実はあまり好きではありません。縦長の配置なら縦長でレタリングした文字を、横長であればそのようにレタリングした文字を、それぞれ使わないと美しさが引き立ちません。国鉄書体は、これをきちんとやっているからこそ美しく見えると思っています。
 なぜ今のデザインではこれをやらないのか、単純に正方形でデザインした文字セットであるデジタルフォントを使っているからでしょう。デザインの現場で1書体をまるごとレタリングするということは、コスト的に無理があり、やらないのだと思います。使用する文字×製造期間となれば時間的コストと経済的コストは計り知れないものがあるのでしょう。しかしながら、美術・デザインという意義において、機能美という命題においてそれでいいのか。商品のパッケージロゴまで最近はこの市販書体でやっつけたようなものが出ている。何とも情けないと思いませんか。
 昭和の中期には、看板屋さんは1人1人みんな職人としてレタリング技術をもった人間ばかりだったと思います。それが今は市販書体をマウスクリックで引っ張ったり縮めたり、それでデザインが出来ていると思い込んでいる若者ばかりです。これが市場主義の弊害なら、日本のいろいろな文化もそのうち消えてなくなっているような気がします。職人が消えた日本、想像もしたくないです。

 さぁまた話が脱線してしまいましたが、前日と同様に、デカールやシールを作りやすいように、縮小可能な大きな画像を各コマベースでつなげてアップしました。本物なので煤汚れがあり、コマによっては汚いですがこれはご容赦願いたく、画像編集ソフトなどを使って煤を取り除いてください。ホームページのサーバ容量の関係で、予告無く画像は削除する可能性がありますので、模型に今後使おう!と思われた方は早めに保存してください。

211系前面方向幕

211系前面方向幕

 ※ブラウザによっては縦方向に縮小されて表示されますので、画像の拡大表示をされるか、別途保存してペイントなどで等倍で確認願います。

 残念ながらエキスポシャトルの入った前面幕は入手できませんでした。そのため、側面のロゴを拡大したものをアップしておきますので、これを代用としてください。

快速エキスポシャトル

快速エキスポシャトル

 

エキスポシャトル

エキスポシャトル

明日は、ちょっと趣向をかえて、幕専開発の流れみたいものをご紹介しようと思います。それではまた。