やはり715系の方向幕は違った

かんりです、こんばんわ。
更新する暇がなかったので、後追いで記事を埋めて行っていますどうかご了承の程。

 さて今日は鉄道方向幕の話題です。国鉄型車両でも絶大なる人気を誇る581/583系。この側面方向幕は、国鉄型の中では例外的に正方形の形をしています。最も有名なのは、変則的な配置をもった矢印幕でしょうか、数日前に紹介しましたが面白い表記です。しかし元々は上段に愛称、下段に終着駅というシンプルな表示だったということです。みどり号の1コマを例に挙げておきます。
 実はこの表記の行き先部分、485系の側面表記と共通版下を用いています。にちりん大分のコマを本文下に掲載していますので見比べてみてください。

 この58x系、全盛期をすぎると余剰になっていきます。そして遂に改造され、普通電車に格下げになってしまうのですね。そこで715系や419系という形式が登場します。中身は普通電車、外見は58x系の面影を残す不思議な電車です。北陸地区では今でも「食パン電車」などと呼ばれて活躍していますが、九州や東北地区にいたものは消滅してしまったようです。
 普通電車ですから、当然愛称のない普通電車としての方向幕を装備するわけですが、この時の標準的なデザインとして、先に紹介した「愛称上段、行き先下段」の表記から愛称部分だけを取って中央に寄せたものが使われていたようです。青森のコマの写真をご覧下さい。
 要は、485系などと同じ版下なのであるから、幕専でこれを表現したければ、種別ありデザインの駅名を単独で印字すればそれで事足りるだろう、そう思っていたんですね。青森のコマを見ても、特に485系側面のものと違和感が無かったわけです。

 ところが、715系専用といわれる方向幕を実際に手にとって見て驚きました。なんと天地幅が拡大されて、文字が大きくなっているんです。幕そのものもバス幕にある箔式のような検知部分があります。なんとこれでは、485系の種別ありコマを単独印字したものでは役不足であるばかりか、しかもこの専用幕のほうが視認性も良さそうです。画像は肥前鹿島の画像をご覧下さい。
 これは大変だということで、いろいろなホームページを見て回ったのですが、どうやら419系と715系東北タイプには、この天地拡大のデザインは見られないようです。さらに九州地区の715系であっても、ほとんどがこの天地拡大デザインではないものになっています。しかし一部は確かに天地幅が拡大されています。今までの特急方向幕の版下の使い回しではなく、新たに版下を起こしたとしか思えないものです。

 大変興味深いのは、ローマ字のタイプです。最も短い駅名の「多良」であっても、一般的な485系などでみられるローマ字より幅が狭く縦長なものが使われています。大変手が込んでいるのです。現在の419系の方向幕を紹介されているホームページがあり比べてみたのですが、従来幕の版下を使いまわしたものは上下に大きく余白が発生して無駄が強くなっているように見えます。
 58x系の方向幕機械は、本来30コマには対応していないはずですが、715系専用幕はそれに対応していること、箔部分が追加されていることから、別の稼動装置なのでしょう。確かに幕の横幅のサイズも、この箔部分のための1.5cmほど拡大されています。

 ここで幕専をどうするのかの懸案が発生です。58x系や、その改造車系列については、485系タイプの幕専データを縦に印字して対応してもらうつもりだったので、別データとして用意するつもりはありませんでした。しかしながら、この、最後の集大成とも言ったような715系専用幕を見ていると、企画として挙げておくべきかもしれないと思い始めています。本来なら別にわざわざ作り直す必要もなかったでしょうに(元々経済策として58x系を改造したようなので)、あえてこれを作ったのは、表示に対する何か意図があったのでしょう。正方形の枠に入れたとき、こちらのほうが綺麗に見えるのですから、そう確信せざるを得ません。

 というわけで、悩ましい例が出てきましたねという話題でした。側面表示のアルファベットで、版下からして圧縮サイズで書かれてるタイプはかなり珍しいので、これは大きく活用しなければ勿体無いですね。ではまた。

58x系みどり

58x系みどり

485系にちりん

485系にちりん

58x系普通列車表記

58x系普通列車表記

715系表記

715系表記