今日は資料撮影がメインでした

 今日はいろいろと資料の撮影などでがんばっていました。テレビに出演した時に紹介されたように、端から見るといかにも辛気臭い作業の連続ですが、これが大変重要な作業であることは言うまでもなく、1コマ1コマ丁寧に撮影していく必要があります。

 よく質問されるのが、「別に機械に取り付けなくても、スキャナで撮影した方が楽じゃないですか?」というものです。なるほど、周囲にはわざわざ機械に取り付け、1コマづつ回しながら撮影する姿から面倒臭そうだと見えるのでしょう。スキャナなら手元で撮影できるし、露光だとかピントだとか気にしなくても良いではないかと。しかしこの考えには非常に大きな落とし穴があるのです。その盲点とは、「幕の大きさ」と「幕の材質」です。電車方向幕のサイズは、横幅700mm、このサイズは規格で定められた用紙サイズでいうと、A1以上になります。つまり普通にスキャナによってスキャンニングするとなるとA1以上に対応した機材が必要です。家庭用ではまずありえないと言っていいと思いますし、サイズに適合しない小さなスキャナを使うと、後で画像の連結や合成などの無駄作業が発生します。水平をしっかり意識してやらないと、この連結作業も大変な作業になります。次に材質ですが、薄いフィルム幕である方向幕は固定することが難しく、また劣化と呼ばれる老朽化したものは、ちょっとした折れや扱いの悪さによって、すぐにひび割れ崩壊してしまいます。普段巻き取られた状態で保管されている方向幕は、巻き癖がついていて、巻き戻ろうという力(ばねのような力)これに逆らう取り扱いに下手をすると、山型・谷型の鋭い折れが生じ、結果的にそこがピンホール穴に発展するということもあります。常に水平に、一定で同じ量だけを巻き取ることのできる巻取り機械に取り付けられた状態こそ、最も事故がなく安定して撮影を行うことが出来ます。

 この2点の影響を受けることなく作業することによって得られる最大の利点は、「時間」です。1本をスキャナで取り込む時間を考えれば、巻取り機に取り付けて撮影をするほうが数倍早く終わります。わたしの作業は「撮影をすること」が目的ではなく、あくまでもアウトラインのトレースを行う際の資料として撮影するだけですから、厳密にミリ単位を要求されるわけでもないということもあって、この撮影方法が定番となっています。

 現在撮影に使っている機材(巻取り機)ですが、インターネットオークション(Yahoo!)で入手した、オージ式のバス用方向幕巻取り機です。あれっ!?電車用のものを使っているのではないの!?と思われるかもしれませんが、以前は115系の側面機械を使っていました。しかし、巻取り速度が遅い上、側面700mm以下のものしか取り付けできないという状況では、583系などの縦長の方向幕に対応できないこともあり、バス幕資料を利用することになったこの際ということで機材変更となりました。オージ式巻取り機は側面タイプと後面タイプを使っています。東海211系の方向幕のように、700mmを越える側面幕でも対応可能なオージ式巻取り機(後面)は大変重宝します。側面巻取り機(経由幕)の場合も、14系テールマークを天地一杯まで表示、撮影することが可能です。しかも幕の取り付けにテンションを張る必要がありません(電車用によく見かける、矢印方向に20回巻くといった作業がないです)さらに巻取り速度が速い!。

 しかしながら、このオージ式の巻取り機には単動スイッチがありませんでした。電源も115系改造機械のように家庭電源から取るようなものではないので、電源確保と単動スイッチを別に用意しなければなりません。幸いにもモーターをドライブするための電源ケーブルが単独で用意されているため、ここにACアダプタと自作の単動スイッチを用意し、これを接続することで常用可能な環境を整えました。スイッチ箱を作るのは非常に簡単で、誰でもできるレベルです。原価も千円未満で経済的です(ACアダプタはそこそこしますが)。電車方向幕の撮影と資料化には、ぜひオススメします。・・・とは言っても、こんなことをやってる人は他にはあまりいないと思いますが。。

下の写真がそのスイッチ箱。フォントを作るための資料を撮影するための機材を動かすためだけに生まれた「スイッチ君1号」です(笑)。

スイッチ君1号

スイッチ君1号