「好摩」の怪

かんりです。急がなくてはいけません、もう2009年が終わってしまいそうです。
かなりの危機感を持って、しかしクォリティは下げることなく、もはや本気を出さざるを得ない(ずっと本気でがんばってるんですが・・・)。

東北地区標準2に入りました。このデータは殆どが気動車区間、作成されるコマも殆どが創作で、実車ベースのものはかなり少ないデータです。言ってしまえば「需要が殆ど無い」ものになるだろうという予測です。しかしながら全国網羅が金科玉条ですから手を緩めるわけには行きません。少しでも役に立つデータになることを信じてやっていきましょう。
 
1.好摩

 この好摩は実車の「好」の漢字がいびつです。1駅1例、どうしてもここしかないのですが、受け入れられない容姿です。恐らくは後付け、国鉄車両設計事務所謹製ではない文字なのでは、そう瞬時に思ったですが、それだけの理由でこの字を弾くことはできない。何らかの大義名分、理屈が必要です。そこで、成り立ちを調べることにしました。

 

701系 好摩

701系 好摩

 この文字がおかしく思える点として、女偏のサイズが大きいこと、子の字の筆運びが明らかにおかしい、どうみてもこれは横方向に圧縮されています。女偏にはその痕跡がみられないことから、どうやら女偏と、つくりの「子」は別の由来だろうということを考えました。もし由来が違うなら、これは間違いなく印刷業者側で手当てした(やっつけで作った)ということがほぼ黒ですから、この字をパスする口実になりえます。

 女偏から見ていきましょうか。女偏の付く字というのはそう多くありません。まず最初に思い出すのが「妙高高原・妙寺」の妙でしょう。そして、そう「姪浜」がありますね、「姪」。あとは、姉ヶ崎寧々・・・・ではなくって!、内房線の「姉ヶ崎」、「姉」です。それから、「黒姫・姫路」の「姫」もありました。このくらいでしょうか、とりあえず1つづつ検証していく必要があるでしょう。

 (1)「妙」

 

「妙」の考察

「妙」の考察

 まずは新潟115系、ちょっと背が高くて足の長いイメージの女ですが、「好」のものとは似てもにつきません。つぎに長野115系、こちらはちょっと小柄でぽっちゃり系な女でしょうか、1画目からして違いますね。さらに14系客車ですが3画目が突き出ていないのでこれも違います。最後の荷物電車はレタリングがそもそも縦長で合致しませんね。うーん、違いそうですね。そもそも4文字駅名ですから、わざわざこの版から持ってくる必要もなさそうです。妙寺の「妙」も矢印ですので、恐らく合致は無いでしょう。

 (2)「姪」

 

「姪」の考察

「姪」の考察

 姪浜はどちらも103系唐津所属車です。大きいほうがローマ字なし、小さいほうがローマ字あり、ローマ字なしほうがちょっと近いかなと思いましたが、2画目と3画目が通して書かれるタイプなのでどちらも違うようですね。うーん、しかしこのローマ字あり(小さいほう)の姪の字は秀逸ですね。これだけでご飯3杯いけます。

 (3)「姉」

 

「姉」の考察

「姉」の考察

 姉は1駅1例、姉ヶ崎のみです。この姉ヶ崎は、房総地区113系の前面電動カラー幕でも漢字は側面と同じ版なので実質1形態のみです。見た感じ近いかなという感じはありますが、これだ!という確信を持つには遠いですね。姉のほうが痩せています。「市」のつくりが大きいので、どうも女偏がこじんまりしてますね。これではないと本能が告げています、次へいってみましょう。

 (4)「姫」

 

「姫」の考察

「姫」の考察

 さぁ姫です。これは結構数がありますね。左から右へ順に行きましょう。まずは12系姫路、これまた秀逸な文字ですが女偏が落ち着きすぎていて全然違いますね。まさに姫の品格であります。実はこの12系客車の「姫」は、縦に引き伸ばされて岡山103系の前面に転用されていました。やっぱり岡山の103系は若干手を抜いていたんですね、笠岡もやっつけで作っているし、そうではないかとは思っていました。そしてお次は0系新幹線の「姫」こちらはかなり近いですが、中央の隙間が少し狭いですね。横へ広げてもこの角度だと、どうなるか、たぶん合致しなさそうです。次は485系の「姫」ちょっと足の長さが違いますね。微妙ですが、他に候補がなければごり押しでこれだと言えなくはないですが、ちょっと説得力に欠けますね。とりあえず最後まで見てみましょうか、最後は網干の113系です。

( ^ω^)おっ?

 これは!!!、一瞬でピンときましたねこれは!。肩幅、足の長さ、背丈、どれをとっても・・・いえ、これそのものじゃないですか!?、いやいや、しっかり検証した上でなければ・・・。とりあえず女偏だけを取って並べてみましょう。並べると好摩の女偏のほうが若干幅が広いですが、その分縦方向の足が太くなっていることに気が付きます。これは引き伸ばしだ。というわけで両方の輪郭を取って、縦横比率を同じにしてみます。

 

「好」と「姫」の女偏アウトライン比較

「好」と「姫」の女偏アウトライン比較

きた!、完全な一致きた!

 やはりでしたか。どうやら好摩の女偏は、「姫路」の「姫」からパクって来ていたようです。どうせそんな適当なことをやってるんじゃないのかと思っていましたとも。字面を見れば自ずと分かりそうなもんですな、わっはっは。とはいえ、完全な一致ですからこれは疑いようがないでしょう。本家の方向幕の製作でもカトペのコピペで切った貼ったをやっていたという証拠です。こうなったら「子」の出所も調べなくては。

 というわけで「子」についても全部調べたのですが、その過程をここに書くととんでもない長い話になるので、カットしました・・・。結論としては、「これでほぼ間違いないだろう」というものは発見できたのですが、細部まで完全に一致するものは見つかりませんでした。

 

最も近いのは189系の「銚子」の圧縮であった

最も近いのは189系の「銚子」の圧縮であった

 結果だけ載せておきますが、189系の「銚子」のコマにある「子」を圧縮することで、かなり近い形に持っていくことが可能でした。ただ、横に圧縮するわけですから縦の棒がすごく細くなります。よって、これを太らせる作業を実施したものと思います。こちらの検証でも近いところまではマクロで太らせて検証しました。最後の横棒の高さが、他のコマ、例えば寝台特急の米子であったり、甲子園口であったり、近江舞子であったり、八王子であったりという多数の子の字で一致しませんでした。一致したのがこの銚子だけです。跳ねの長さと横棒の長さに若干異なるところがありますが、これは版作成時の調整が入ったものだと思います。

 全て憶測ながら、この好摩の「好」という字は、やはり取ってつけた「やっつけ」だったことがほぼ間違いないというところまで検証できたので、この文字はボツとすることにしました。「姫路」+「銚子」で、はい出来ました! って・・・本家が幕専みたいなことやってますからね。作りましょうよ、最初から・・・。

 そして、一方幕専では、「姪浜」+「甲子園口」で作成することにしました。女偏の2画目と3画目の連結については、本家のボツになった「好」を尊重して、肩を出すデザインにしました。

 

幕専の 好摩

幕専の 好摩

いかがでしょうか。「本家のほうがいい!」という声もあるかもしれませんが・・・まぁ好き好きですね。こういった細かいところにこだわるのが幕専だと思っているので、今後も納得できない形で出てきたものは検討のまな板の上に乗せていきます。今日は1コマでここまで長くなってしまいましたので、このあたりでお開きに。それではまた。

企画幕専のコマ順案一部変更と改番について

かんりです。いよいよ東北地区標準2に入ろうかというところまできました。
 日報が遅れていますが、作業が先行、日報作成が後追いになっているためで、本来は宜しくないのですが、スピードアップのためには止むを得ないということで、どんと一気に更新されるような流れになっています。ここは本来論的に厳密にはブログではありませんので、リアルタイム更新ではなく、作業後の日報というかたちで毎日必ず埋めていくようにしたいと思っています。お休みを頂くこともあるかもしれませんが、ロールズが音信不通になったとか、更新されないのは夜逃げに違いないとか、変なご心配をおかけすることのないよう、キープアライブ的な意味も持たせようと思います。

 さて、今日は一部の企画データの計画変更(コマ内容の差替)についてご案内します。いろいろと実装段階で不備が見つかるなどしたものについて、実装と並行して計画変更になったものが出てきました。これらは当初年内リリースのコマ順案PDFでご案内したものからの変更についてです。また、データの主枝番号も大幅に組み変わりましたが、これはまだ現状リリース前ですのでさらに組み変わる可能性もあり、正式リリース時に番号付番については別途ご案内する予定です。中身については大幅に変更になるということは無さそうです。開発工程上、九州と東海を東北より先に着手するという流れになりましたので、番号は 北陸→中電→九州→東海→東北→北海道 の順で再度採番になりました。日報の紹介でも、この流れを踏襲しているのは開発順序に起因するところであるからです。
 
・821-01(改番) 東北地区標準Part1

 

東北地区標準Part1

東北地区標準Part1

 東北地区標準1については、致命的なコマ漏れがあることがわかりました。具体的には「陸前原ノ町」と「福田町」が抜けていました。一方で、重複で「福島」「新庄」があることが分かりました。それぞれ丁度2コマでしたので、これを置き換えています。また予備コマとなっていた「ヴ」には種別なしの「会津高原尾瀬口」を投入します。体裁は「会津若松喜多方(会津若松が2段表記)」を踏襲したものになる予定です。また、種別には仙石線関連を含む必須データが小文字域に投入されました。103系のうみかぜ入り種別絵幕のみ入っていませんが、流灯などの側面愛称ロゴは全て入ります。

・822-01(改番) 東北地区標準Part2

 

東北地区標準Part2

東北地区標準Part2

 東北地区標準2については、大曲~雫石の5駅が重複していました。特に経由の必要のないコマであり重複したままでは無駄になりますので、重複分の5コマをカットし、東武直通用コマとして充てることにしました。投入されたのは「東武日光」「新藤原」「会津高原」「鬼怒川温泉」「浅草」の5コマで、すべて種別ありとなしの2系統を持ちます。また、余白となっていた「ヴ」の予備コマには、「あおば通」のデザイン違い(種別なし)が入ります※種別ありについては東北地区標準3の「ヴ」に入り、東海データの「市田」のように泣き分かれになります。

・825-01(改番) 北海道標準Part1

 

北海道標準Part1

北海道標準Part1

 北海道標準は、種別がすべて収まりきらないことと、矢印コマを入れる余裕が全く無いことがあり、2データ分割の結論に達しました。これにより、826-01北海道標準Part2が企画されました(後述)。現状、Part1については大きな変更はありませんが、投入予定だった「追分」が完全に同名の東北地区データの駅名でも存在することから、これを一部「トマム」に変更します。このデータに限り、カタカナ域は「特急幅」で配置することになっていることから、カタカナ域の「追分」は東北データと重複しないため、残りました。種別ありのトマムは、Part2データに投入されます。

・826-01(改番) 北海道標準Part2

 

北海道標準Part2

北海道標準Part2

 新たに企画された北海道地区分割データです。Part1では入らなかった矢印を一通りそろえます。また、Part1の種別ありデータが「特急幅漢字」となっていることから、快速や後期の781系特急、14系客車の急行表示などの救済の為(これらは優等列車にも関わらず、種別あり漢字に普通列車表示と同じ大きな漢字を使用していたため)、2文字の駅名に限って「普通列車幅の漢字(幅広)」で配置しなおしたコマを再収録します。また、それでも全て埋まらないため、Part1になかった一部の経由ありコマ、そして気動車による末梢区間の駅名(一部廃止区間含む)を投入しています。
 さらに、種別愛称が長い一文字種別「北斗星トマムスキー」と「らくらくホームトレイン」に対応するための種別と、行き先5コマ「品川(幅狭)」「長岡(幅狭)」「横浜(幅狭)」「上野(幅狭)」「トマム(幅狭)」が投入されます。このデータの一文字種別はこの、愛称の長い特急専用となり、種別部分塗りつぶしのJR北海道形式の特急・急行・快速を表現するための種別が、アルファベットと分けて投入されています。これらは重ね表現で、漢字とアルファベットの色を変えて同時に利用するための仕様で、JR北海道新タイプの裏地の黒い特急を、ある程度表現できるようになります(ただし国鉄書体)。
 余ってしまった予備コマにはオマケとして、「新夕張←→楓」の矢印コマが入ります(他に致命的な漏れがあった場合、削除される可能性があります)。

 以上が10月に入ってから変更された仕様です。リリース時までに、まだ少々微修正があるかもしれませんが、概ねこれで表現できる範囲に問題はないだろうと考えています。余っている種別は便宜埋めていきます。

東北地区標準1 創作コマのご紹介 Part5

かんりです。東北地区標準1からのピックアップは今日が最終です。紹介していないものも沢山ありますが、完成後のお楽しみですね。一部特筆すべきものは、今後日報の1日記事を作ってご紹介します。

 東北地区の701系に初めて乗った時のこと、恥ずかしい話ですがドア前にある段差の隙間に落ちてずっこけました。関西のわたしは列車の中に段差があるという環境には慣れていません。まさかドアの前に落とし穴があるとは思わなかったので、びっくりしましたが、同乗された現地の他のお客さんの中には、笑いをこらえていた方もいたのではと思います。気の毒なことをしました。環状線に乗る時も、一通り席が埋まっている時はドア横のスペースに立ってもたれることが多いのですが、いつもの調子で何も疑わずにドア横へ行ったのが運の尽きでした。しかし捻挫しなくて良かった。ヘタをすると動けなくなってさらに迷惑をかけるところでした。何事にも下調べは必要だということの教訓ですね。
 ちなみに段差といえば、関西では近年まで新大阪の客車ホームが一段低く、そこに到着する電車からはカーブも相まってかなりの段差と隙間のスリルを味わうことができましたが、朝寝ぼけていたりするとアレで足元をやられる可能性がありました。快速電車の一部が17番線に入ることがあったのですが、新大阪で押し出された時は恐怖でしたね。現在ではすっかり綺麗にかさ上げされていると思います。

1.赤湯

 719系の赤湯は前面のみです。側面がありませんので創作です。701系5500番台はLEDだと聞いていますので、おそらくオリジナル側面は存在しないのでしょう。もしあれば見てみたいですが。
 とりあえず赤の字は「赤羽」から持ってくれば間違いないので、これでポンと鳴いておきます。しかし、「湯」がこれが曲者。王道中の王道は「越後湯沢」ですが4文字駅名なので側面2文字と幅に互換性がないので却下、では「湯浅」はというとこちらは天鉄書体の息がかかっていてクセ文字になってしまっているのでこれも却下。湯島があるじゃないかと思って原典にあたると、これもどうやら前面文字をまずはあるべきで作って、それを転用して側面に当てていると思われるので却下。あれっ?もう無いの?、残念ながら参照する先が尽きてしまいました。

719系 赤湯前面「赤羽+湯島」であろうか

719系 赤湯前面「赤羽+湯島」であろうか

越後湯沢は4文字幅

越後湯沢は4文字幅

側面の湯島、次の前面湯島と比べてみてください

側面の湯島、次の前面湯島と比べてみてください

前面の湯島、恐らくこちらがオリジナル

前面の湯島、恐らくこちらがオリジナル

湯浅には天鉄書体の香りが・・・

湯浅には天鉄書体の香りが・・・

 仕方が無いので、なんとか元になりそうな湯島の「湯」に、4文字越後湯沢の「湯」を足しこんでゴニョゴニョすることで半分創作になりますが、これで対応しました。まさに「合わせ湯」であります。だれうま。

 

赤湯

赤湯

2.米沢

 おやおや、米沢の側面がないとはぞっとしない。719系は、しっかり側面幕を装備するよう苦言を呈しておく、と先生から一言苦言を頂戴したいところではありますが、鉄道趣味家にしか分からないネタだと思うのでこの辺りでカットします。
 標準軌の山形線には専属の車両がいて、側面「幕」のない(LED)719系と、全部LEDの701系だけのようです。側面の米沢が存在したのか、これが分かりません。一方で東北地区限定の客車幕があったと思うのですが、そこには確かに存在したはずだと思うのです。実はこの資料をロールズで持ち合わせていません。そのせいで国鉄方向幕書体を作るときに難儀したものです(酒田がなかった)。米沢、酒田、釜石、この辺りが入った客車幕があるはずです。ロールズでは関西限定タイプ(福知山線矢印追加)しかないので、今回の米沢は創作です。一応客車ベースの由来文字を当てたので、不自然な感はないと思いますが、検討材料がないというのはやはり無念です。

 

米沢

米沢

3.喜多方

 喜多方です。前々回に猪苗代で悩みまくりましたが、実はこの喜多方も全く同じ原理で前面幕の圧縮を用いています。不自然な体裁がすぐに目に付いたので、もしやと思いましたがやはりでした。719系の前面幕はかなりその時節の事情を勘案してもしっかり作られた方だと思いますが(初登場1989年、民営化が1987年、設計段階を考えるとよくちゃんとした前面幕を用意したと思います)、701系で手を抜き過ぎたがために、このような変なコマが誕生してしまったようです。455系の前面幕も719系前面と同じ文字のようですが、どちらが先行だったのかは分かりません。717系が719系より先に出ている(側面幕にしか喜多方がない)ということを考えると、前面から転用というのは不自然な気もしますが、文字輪郭を比較する限り、やはり前面タイプが使いまわされているように思います。

701系喜多方側面

701系喜多方側面

719系前面 喜多方

719系前面 喜多方

455系前面 喜多方 一番の根っこはこれだろうか

455系前面 喜多方 一番の根っこはこれだろうか

 前面の使いまわしと分かった以上は生かしておくことは出来ません。しっかりと側面に沿う文字形に補正します。似たような文字形には修善寺の「善」がありますので、これをベースに、なるべく719系前面の原典を尊重しつつ、補正を加えてみました。

喜多方

喜多方

 
 今日はたった3コマでしたが、これで東北地区標準1からのピックアップは終わりになります。明日からは東北地区標準2の作業に入ります。一般で求められるのは、やはり需要としては719系の前面タイプだと思います。ロールズの作業工程表では、前面幕は絵幕開発着手と同時に首都圏から着手予定になっていますが、絵幕が優先されることになると思われるため、かなりまだ先の遠い話になります。これらを代用される場合には国鉄方向幕書体+唯一の103系前面タイプ幕専である首都圏標準を組み合わせて作ってください。最終的には前面も網羅できると思いますが、来年中に終わるのかどうか、少なくとも年内には用意できそうにありません。申し訳ないですが1人作業ですから、気長に見てやってください。。それではまた。

東北地区標準1 創作コマのご紹介 Part4

かんりです。随分と過ごしやすい気温になってきました。北の国の方はもう、防寒対策が必要になっているのではないでしょうか。雪の季節が少しづつ近づいていますね。鉄道写真を趣味にされている方には楽しみな季節ですね。桜や菜の花などと同じく、列車写真に添える季節を感じさせる自然的な風景として、雪ほど趣のあるものはないでしょう。関西以西の平野部の趣味家にとっては、「今年は雪が積もるだろうか」といったところで思案なさっているかもしれませんね。北国の方からすれば「積もって当たり前」ですけども。

さて今日も東北地区標準からいろいろとピックアップしていきます。

1.余目

どうでしょう、余目という行き先の幕はあるのでしょうか。気動車だとサボしかないのでしょうか。もしくは今やLEDでしょうか。とりあえず幕専では共通的に電車幕の側面スタイルで揃えて入りますので、「余」は北海道客車幕「余市」からの補正で、目は存在しないので山手線の路線データ幕専を作ったときの目黒から目を持ってきました。ちょっと目が大きいかなという気もしますが、まぁ「余」がどっしり構えているのでこのままいってみます。

余目

余目

2.鳴子

鳴子です。持って来て参考にするべきところは四国DC普通列車の前面幕「鳴門」であるべきなのですが、残念ながらロールズでは「鳴門」入りの資料を持ち合わせていません。そのためネット上で見た写真を元に、創作で対応します。口は「吹田」から、鳥は「鶴」から、これをゴニョゴニョっとして出来たのがこちらです。側面用としてデザインしたので、前面のものとは少し違う質感になりましたね。

 

鳴子

鳴子

3.鳴子温泉

鳴子が出ましたが、今度は4文字駅名の鳴子温泉です。側面4文字タイプには、特急種別アリの2文字漢字が転用可能です。実際、稲城長沼などはこの転用で作られています。西日本L特急データを作ったときに、「鳴門」を作っていますので、「鳴」はここからもってきます。子は甲子園口から持ってきたものの余りに親和性がなかったので、こちらも特急用「銚子」から拝借。実は、気動車用の前面幕にはローマ字なしの鳴子温泉があります。種別ありタイプにはこちらを採用する予定です。

鳴子温泉

鳴子温泉

キハ28系 鳴子温泉

キハ28系 鳴子温泉

 4.金谷川

金谷川は頻出の漢字ばかりですので、例の多いタイプで埋めてみました。金は「金田・東金」タイプ、谷は「南小谷」タイプ、川は「渋川」他にも色々と使われているものです。種別ありはまた別途、そのサイズに合わせた文字を拝借する予定です。

金谷川

金谷川

5.仙台空港

仙台空港はLED車のみでしょうから、完全な創作になります。仙台は特急2文字タイプから拝借、空港は例によって成田空港がボツになっているので、「千歳空港」からです。ローマ字は「AIRPORT]になる予定ですが現在配置されていません。

仙台空港

仙台空港

というわけで今日はこのあたりで終わります。それではまた。

東北地区標準1 創作コマのご紹介 Part3

かんりです。東北地区標準からのピックアップの予定ですが、今日はそのうちの1コマに絞って紹介します。

1.猪苗代

 東北地区で一番悩んだのがこのコマです。猪苗代。何故悩む必要があったのかというと、「猪」の字がここを含めて2例しかない上に、1例は「キハ11系の山陽式コマ」であり電車側面用としてどうなのかという状況であったこと、そしてオリジナルの猪苗代がかなり歪(いびつ)で、生理的に受け付けなかったということです。とりあえず719系でしょうか、猪苗代の前面と、701系の側面のオリジナルを掲載しますので、まずはご確認下さい。

 

719系前面 猪苗代

719系前面 猪苗代

701系側面 猪苗代

701系側面 猪苗代

701系前面の猪苗代は側面と同じ字形を詰めている

701系前面の猪苗代は側面と同じ字形を詰めている

 
 こう言ってしまうと何なのですが「品がない・・・」の一言に尽きます。確かに国鉄書体の方向幕の文字は、少しいびつなところがあって、興味をそそられるところがあるのは事実ですが、そこには何かしらの品格というか、創造的たくらみというか、視覚に入ってきた時に訴えるものがあるのですが、この側面の猪苗代を見る限りは、それがありません。どうしてもこの「猪苗」の2文字を受け入れたくない気持ちが勝ってしまいます。実際のところ、オリジナルをそのまま用いるか否かは相当悩みました。1駅1例の原則からいけば、これを採用するしかないのです。

 しかしこの文字をパスできる口実を見つけました。先ほどの画像をよーく見てください、どうやら側面の文字は前面の文字の圧縮ではないかという疑いが出ます。推測される話はこうです、「719系が登場した時、前面幕に猪苗代が投入された、そして701系が登場した時、719系に側面幕がなかったことから701系の前面と側面用の猪苗代の版がなく(701系の前面幕の字形は側面と共通です)、しかたなく719系の字形を縦に圧縮してこれを用いた」。
 こうして考えてみると、側面用としての「猪苗代」が実はやっつけであって、前面が正なのだという理屈に辿り着きます。確かに719系の前面タイプを見るに、側面ほどの違和感は感じません。獣へンの角度も、まぁ許容できなくはないという感じです。変だと感じたのは、本来前面用としてレタリングされた文字であったのに、これを無理からに縦圧縮して用いてしまったが為であったのだと結論付けることが出来るはずです。

 それならば仕方ありません、創作するしかないでしょう。

 早速、取り掛かります。まずは「猪」ですが、獣へンはどこにあったでしょうか、そうです「厚狭」がありますね、厚狭の狭から取ってきます。そして者ですが、こちらは京都の「都」をにわかに意識しつつ、キハ11系の「猪」も鑑みながら、フィーリングで配置してみましょう。さぁ出来ました、ちょっとぼーっとしたような感じですが、まぁこれでいいでしょう。次は「苗」です。草冠は草津の「草」から拝借しましょう、田はありませんが、里ならありますね、久里浜です。里から田の部分を拝借しましょう。さぁこれで良しです。「代」はオリジナルのままで大丈夫でしょう、12系八代や矢代田に採用されているものと同じようですので、これをそのまま使います。

12系 八代タイプと同じようである

12系 八代タイプと同じようである

で、出来たのがこちら。

 

幕専 の 猪苗代

幕専 の 猪苗代

いかがでしょうか。もし側面が側面たるべくレタリングされていたならば、こうなっていたのではないかということを考えて作りました。本物とは似ても似つきませんが、そこは幕専、本物をトレースすることだけが目的ではないのでご理解を頂きたいところです。ポイントとしては、前面の圧縮を側面に用いることはやめておく、出来る限り自然になるようにするということです。共通化、これを意識していきます。

今後もこういった例は出てくると思いますが、ここが「鉄道趣味家」と「サインフリーク」の考え方の違いであるとご理解いただきたいと思います。というわけで今日はここまで、また明日は複数のピックアップをご紹介することにします。それではまた。