関東中電2 デザイン違い考察

かんりです、関東中電2をやっつけ中です。

 今日いきなり気が付いたのですが、関東中電1に本来入れようと思っていた「藤代」が何故かどこかに消えてしまっていたということと、関東中電2に入れるべき「銚子(経由なし)」と「旭」、そして経由ありの「千倉」が抜け落ちていることが判明、かなりショックで寝込んでしまいそうになりました。これは妥協出来ないということで、過去のリリースデータで散々既出な「東京」「品川」「横浜」あたりをカットして、これらを投入予定です。そのせいで関東中電2データの最初の並びがすごいことに・・・、「あ・旭」「い・銚子」「う・藤代」以下、鎌倉、逗子、横須賀、久里浜、両国・・・と続きます。見るからに東京以下を削ったことがバレバレです。全くもって綺麗じゃないですすみません、入れ替え作業時間はもう用意できないのでこのままいきます。。

 さて今日は何のお話をしましょうかということで、また気になるコマのピックアップをしてみることにします。関東中電2データは、いわゆる千葉近郊が殆どを占め、最後にひっそりと相模線が入っているという謎のデータで、むしろ「千葉近郊電車」くらいのデータ名でも良かったくらいの内容です。総武線の異端幕があるせいで、どうにも文字の手当て作業が多く、難しいデータです。

1.「館山・佐原・香取」
 異端幕の「館山」の館の字をどうしようか考えています、奥羽線の大館から館を拝借したイメージで仮置きしていますが、常磐線下館タイプ(函館も同じ)にするかオリジナルを投入するか、悩ましいところです。佐原の佐も異端、ということで「485系の普通佐原」をベースに。香取については総武異端幕の香取(側面)が「14系・(香)住」+「14系・鳥(取)」で構成されている一方、前面電動幕のほうが「香椎」+「熊取」で作られています。熊取の取は「取手」「名取」にも例があり、こちらの方が良いでしょう。前面電動色幕の設計を全面的に支持し、こちらを採用しました。

館山の館はどれにすべきか

館山の館はどれにすべきか

下館・函館タイプの字もある

下館・函館タイプの字もある

佐原

佐原

香取

香取

2.「寒川・原当麻」
 相模線も厳密に言うと異端デザインが多いですが、寒の字などは全国ただここだけしか例がなく、選びようがないので実幕をベースに手当てします。原当麻については「原」以外が異端のため、当は「石狩当別」(こちらも異端っぽい・・・)を改変手当てして使用、麻については「下麻生」の麻の字を使うことにしました。ここで突然お願いですが、205系の前面の「寒川」の写真をお持ちの方がいらっしゃいましたらお知らせ下さい。前面幕の幕専を作るときに資料がない状況になると思いますので、できればこの目で確認しておきたいのです。宜しくお願いします。

 

寒川は補正のみ

寒川は補正のみ

原当麻

原当麻

 

3.「東京テレポート・天王洲アイル」
 出ましたカタカナ駅名。これがまた悩ましい。あきらかにカタカナは別書体なのでボツでしょう。文字幅もかなり差があります。「テ」は「アク(テ)ィ」、「ト」は「ラビッ(ト)、などのように愛称関連で創作するしかなさそうです。このあたりは実幕と大きく印象が変わるかもしれません。さらに、この関東中電2の枝番01でリリース予定のものは、アルファベットが大文字です。埼京線用として作ってはいますが、アルファベット小文字はバリエーションで別途という考えでいますので、今年度リリースのものでは埼京線のサハ車の幕の代用には加工が必要になります。「小文字」「FORなし」といった規則性のあるものは枝番の異なるバリエーションでデータ毎に作っていく予定です。まだかなり先になると思います。

やっつけカタカナ登場です・・・

やっつけカタカナ登場です・・・

 他には、東日本電車L特急データにも経由入りの行き先はありますが、今回の関東中電ものは経由注釈部分が空白で、重ね表現で用意した注釈を色々選んで組み合わせ可能というようになっています。「千葉」と「りんかい線直通」を組み合わせたり、「川越」と「京葉線経由」を組み合わせたり、まぁいろいろと遊べるようになります。他のデータにも経由注釈がいろいろ追加される予定なので、それらの組み合わせ用にもなると思います。

あらためて見渡すと、総武線の側面異端幕のデザインは殆ど駆逐されています。厳密に実車志向でという方には何の役にも立たないデータになってしまうかもしれませんね。。わたしが鉄道フリークなら、たぶん恐らく異端幕のデザインも入れたと思いますが、サインフリークだったことが不幸でした。これらも房総各線の路線データとしての幕専を作る機会がもしあれば、デザイン違いとして入れてもいいかなというところですが、作業ボリューム的に実現は困難でしょう。それではまた。

無いのであるから作らざるを得ない(九州編)

かんりです。夜間が涼しくなってきました。そろそろナラ系のドングリが色づく季節が近くなりました。生栗が市場にならぶ頃ですね。

 今週は幕専漬け状態です。関東中電2の既存漢字の配置が終わったので、関東中電3に行こうと思ったのですがあまりの矢印の多さに一気にモチベーションが氷点下に達したので、まだ時期尚早だと考えて先に九州地区標準1に入りました。卑怯だとは言わないで下さい、わたしも人間ですから弱さもあります!あの矢印の数を見てください!どれだけのアウトラインを作らなければいけないか、ベクトル曲線をイラストレーター(Adobe社の登録商標です)や、OTEDITでゴニョゴニョされたことのある方ならお分かりいただけると思います。これは相当の決意を固めたあとでやるべきデータです。九州や北海道や東海が手付かずの状態ではじめても、結局義務感に押しつぶされてモチベーションが消滅するかもしれないというのが恐ろしいのです。

 九州地区標準データは1と2、いずれもローマ字ありの資料が充実していてあまり困らないのですが、問題は種別ありの設定がひとつもないということです。実幕には「快速・大牟田」とか「快速・宮崎空港」とか、いわゆる快速入りの幕がひとつもありません。そのために、種別ありの部分のデザインについては完全に創作です。一部では特急を転用できるものがありますから、利用できるものは利用し、それでも存在しないもの、たとえば「伊集院」「佐土原」といったようなところは、独自に作らざるを得ません。なお、これらと組み合わせることになると思われる枠ロゴは、九州地区標準2に入る予定です。実幕にない「準快速」も追加されます(これはNHK熱中時間のスタジオセット用に1年前に作ったので、ロゴはもう既に出来ています)。

 今日の作業から気になるコマ一部ピックアップしてみたいと思います。お題としては「実幕にないコマ」です。

1.「水前寺」種別なし
 国鉄民営化から10年以上を経過するまで、パンタグラフで架線から電力を供給するいわゆるところの電車が入れなかった豊肥線の駅、当然ローマ字併記の電車幕は存在しない・・・と思いきや、実は特急有明号だけは、かなりイリーガルなことをしてこの水前寺まで車体そのものはやってきていたため、電化前にも実幕が存在するようです(この逸話は鉄道趣味家にとっては恐らく碓氷峠のEF63に次いで語り草になっていそうな勢いの話ではと思います)。しかし特急なので種別あり幅しかない上に、3文字経由あり+民営化後の異端文字発生という状況であり、あまり参考になりません。
 運が良いことに、どの文字も頻出漢字ですから、手当ては容易でした。まず「水上」から水を、「前橋」から前を、そして「修善寺」から寺を、実はコレ全部185系デザインですね。寺は「高蔵寺」「天王寺」のタイプも選ぶことはできますが、185系の図面から引っ張ったという建前を考えると、修善寺の寺を当てるのが妥当でしょう。

水前寺

水前寺

2.「隼人」
 実際にわたしがあつめた資料の中には、ローマ字併記、ローマ字なし問わず、隼人の行き先はみつけることができませんでした。よって完全に創作になります。少なくとも違和感のないものにするために、素材選びには慎重になりたいと思っていましたが、なんとも運のいいことに「伊集院」の集の字から木の左右払いを取ればいいだけじゃないか、ということで「集」の字を使うことにしました。まだ作成していませんが、おおよそのトレース目安を配置しています。

隼人

隼人

3.「苅田」
 2006年に開港した北九州空港の玄関駅ということです。九州の地面を一度も踏んだことのない私には、想像することもできません、一度いってみたいです、九州。それはともかく、わたしの手元の資料幕においては、苅田は加刷かつ共通図面とは体裁を異にする表示であり、憶測ですが民営化後の設定ではないでしょうか。すでにスミ丸でもなんでもないやっつけ的な印刷で追加されただけという内容になっています。幕専では「はいそうですか」とは行きませんので、これは作るしかありません。くさかんむりは「(韮)崎」と「(草)津」から調整、りっとうは「(前)橋」から調整、メは「(区)間快速」から調整しました。「田」は同じ読みの「神(田)」から。どうでしょう、それっぽくなりましたか?

苅田

苅田

4.「中山香」
 だれかの名前みたいですよね。「なかやま かおり」さん、ではありません(ベタすぎてすみません)。正しくは「なかやまが」です。こちらも、苅田と同じでひどい異端ぶりですが、ラッキーなことに全てが頻出漢字であり、共通図面ベースの漢字を当てられます。「(中)野」+「(山)北」+「(香)椎」で良いでしょう、無難に収まったと思います。3文字なので種別ありタイプは創作で対応する必要があります。

中山香

中山香

5.「大神」
 大神は神ゲーだともっぱらの噂です、Wiiでもついにこの10月発売とか(ゲーマーネタ)。そんなことは今ここでは全く関係のない話ですが、こちらも苅田と同じくやっつけコマにされてしまっていたものです。大丈夫です、「大」も「神」も共通図面ベースの文字では王道中の王道たるデザインがあります。「(大)船」+「(神)田」さぁこれで解決しました。この2文字は大抵の場合、同じ文字デザインが使われていますから、実際に存在したとしてもこのデザインになっていたと思います。

大神

大神

6.「川南」
 「かなん?」と読むのかいな?と思っていたらずばり「かわみなみ」だそうで、恐れ入りました。こちらもひどい加刷でやっつけられた例の1つです。しかし心配には及びません、川も南も共通図面で頻出の漢字です。何とでもなります。「品(川)」+「(南)福岡」、これでいいでしょう。ちょっと工夫でこの美味さであります。

川南

川南

7.「田野」
 かわいそうな田野・・・。こちらもまたひどい加刷でやっつけられたコマですが、何と「田」だけは共通図面の文字のようです。なぜ頻出の「野」だけがこんな目に・・・。こういった謎のコマが出てくるたびに疑問が生まれてきて、気になって眠れなくなりますよね。まぁそんな人は普通いないと思いますけどね。
 「野」といえば掃いて余るほど例があります、無難に「上(野)」から取りましょうか。いい感じじゃないですか、まさに田野といった感じです。意味が分かりませんね。

田野

田野

さて、今日の話題的には創作分をメインに書きましたので、明日はデザイン違いなどでピックアップしてみましょうか。それではまた。

【いわき】ひらがな駅名に苦言を呈するスレPart1【ほしみ】

かんりです。インフルエンザの季節だそうです。体調管理にお気をつけ下さい。

 こちらは幕専作業を黙々とやっています。さすがに全国規模で企画データを全部出すということで、広いです。ただ広い、日本は狭いと言われますが、こうしてエクセルの表のシートをパラパラみているだけで広いと感じます。147×10以上、結局1500コマ以上のアウトラインを作らないといけない訳で、前人未到でしょうたぶん。。そもそも役に立つのか!?という疑問がモチベーションを下げてきますが、「これは歴史資料なのだ!、100年経てば自ずと証明される!」などと自分で自分を言い聞かせつつやってます。どうなんでしょうね?

 さて今日の話題ですが、ひらがなのお話をしましょう。実際の方向幕には「ひらがなのみ」や「ひらがなが混じる」行き先が出てきます。これらも当然、漢字と同じく共通図面ベースで検討をしていかなければならない。しかしながら、実は本物の幕に入っている文字が異端、こういう例ばかりです。

 1.「いわき」
 ご覧のように、、幕書体とは到底程遠いレタリングの文字が使われています。ひどい話です。もともと「平」という駅だったものが、民営化後5年以上たったあとに駅名改変となったものですから、仕方ないというべきでしょうか。実車志向の模型シールなら、コピペのカトペで実幕に合わせておけばいいわけですが、うちはそういうわけにはいかないので、本物とかけ離れたとしても、共通デザイン、共通図面の文字ならどうなったか、ここを追求しますから、実幕の「いわき」は当然ボツです。
 さて、それではどこから文字を取ってきましょうか。まずは共通図面ベースの「ひらがな」といえば「特急愛称」ですね、そこで485系から「(い)なほ」「(わ)かしお」「と(き)」辺りを持ってきて加工してみましょう。
 結果がご覧の通りです。是とするか非とするかはユーザ各位にお任せします。でもこれだけは言わせてください。「私の感性ではこれが限界だったが、実幕よりはいい」。自画自賛とはこういうことを言います。ハダカの王様でないことを祈りたい・・・。

いわき 種別なし

いわき 種別なし

いわき 種別あり

いわき 種別あり

開発中 幕専 いわき 種別なし

開発中 幕専 いわき 種別なし

開発中 幕専 いわき 種別あり

開発中 幕専 いわき 種別あり

 2.「千葉みなと」
 これもまた民営化と密接に絡んでくる時期のもので困ります。実は私は持っていないのですが、「千葉みなと」のひらがな表記のまま「矢印幕」になっている現物があるそうです。ここでは共通図面ベースのデザインのひらがなが使われているとか。是非見てみたい!、何とか手に入らないものか!、でもかんりさんのお小遣いは全て消滅したので、もう新たな方向幕資料を買うことはできなくなりました。残念。でも、この気味の悪い「みなと」の字を見ただけで寒気がしますから何とかせねばなるまい。
 無いものは仕方がないので、ここでも「特急愛称」にご登場願って「(み)どり」「い(な)ほ」「(と)き」で行くしかありません。とりあえずこれをゴニョゴニョして出来たのがこちら。側面5文字幅ですから、種別なしは良いものの、種別ありではこのまま使えないので、「み」のみ一文字幕の下段愛称由来の「(み)どり」で差し替えの対応予定、種別ありはまだトレース目標を置いたばかりで、作成には至ってませんが・・・、千葉の文字はトレース目標なので小さく見えますが、作成時には補正予定です。それでも、うむ、それっぽくはある。実幕の「みなと」のほうが味があるという方もいらっしゃると思います。すみません。路線データで京葉線を作る機会があれば入れてもいいのですが、企画データでは空コマがありませんでした。

千葉みなと 京葉 種別なし

千葉みなと 京葉 種別なし

開発中 幕専 千葉みなと 種別なし

開発中 幕専 千葉みなと 種別なし

開発中 幕専 千葉みなと 種別あり

開発中 幕専 千葉みなと 種別あり

 3.「ほしみ」
 ここで北海道、ほしみ登場。こちらも星置行きが近年(民営化後すぐ)、ほしみ駅1995年開業後に廃止されたことによって発生した、いわゆる民営化後の異端文字のひとつ。実はこの「ほしみ」2タイプあります。訳が分かりません。しかしどちらも共通図面ベースとは似ても似つかない表情、ボツです。北海道データにはまだ漢字ベースで仕掛かりに及んでいませんので、完成レベルのイメージを付けることはできませんが、恐らくまた困った時の「特急愛称」ということで、「いな(ほ)」「(し)らさぎ」「(み)どり」で行く以外ないでしょう。ちゃんとあるのだから、共通図面を使いましょうよと言いたい。

ほしみ 電車タイプ

ほしみ 電車タイプ

ほしみ 気動車タイプ

ほしみ 気動車タイプ

いろんなひらがな愛称

いろんなひらがな愛称

 こうしてみると、ひがらな駅名のコマは全部創作になってしまいますね。でも、どれも全て民営化後に「ひらがな」表記になったことを鑑みれば、まぁ当然といえば当然でしょうね。せっかく日本全国津々浦々まで標準化が進んでいたのに、あらよあらよという間にバラバラ。ひらがなひとつを取ってみてもご覧の有様です。というわけで今日は「ひらがな」の話題でした。

関東中電1 デザイン違い考察

かんりです。
後追い更新は作業を終えた部分からネタを抽出できるので、作業後日報という意味では書きやすい今日この頃です。

 関東中電1データには「高崎東北常磐」の各線が入っています、一部取りこぼしが2へ編入されてますが、概ね1に集約されていると言えます。大変嬉しいことに、この各線の資料には大きな悩みになるようなデザイン違いやバリエーションなどが多くないので、かなりスムーズに作業を進めています。今日はそんな中でも、気になるコマを少々ピックアップしたいと思います。

1.「岩瀬」
 何気ない国鉄書体の1コマですが、この岩の字にご注目。このタイプの岩の字は、実は全国的に見られる「岩国」「岩見沢」のものとは別の形をしています。岩にはこの字を含めて3種類のデザイン違いがあります(2文字駅名に限り)。皆さんはどの「岩」の字が好みですか?、わたしはこの「岩瀬」の岩の字が一番イケメンだと思います。味があるという点においては「岩国」の岩に負けますが。「岩見沢」タイプから少し形が変化した(口が小さくなった)だけで、もしかすると図面上は同じ文字で、作成された版で差異が出たのかなとさえ思えるほど似ています。このタイプは、他に「岩沼」に使われているだけで、その他には出てきた例を知りません。岩沼にも、「岩国タイプ」が使われているものもあります。幕専では岩瀬由来のオリジナルのバリエーションを投入しました。夜はプロ野球のナイター中継だというおじさま各位にとっては、岩瀬といえば中日のストッパーです、はい全然関係ないですね。

岩瀬

岩瀬

岩国(瀬戸内タイプの岩)

岩国(瀬戸内タイプの岩)

岩見沢(14系)

岩見沢(14系)

岩瀬と同じ岩を使った 岩沼

岩瀬と同じ岩を使った 岩沼

瀬戸内タイプの岩を使った岩沼

瀬戸内タイプの岩を使った岩沼

2.「我孫子・成田・成東」
 先日話題にしました総武線の異端デザインの幕ですが、これらのコマも実は非常に似ていながら微妙に違うデザインが作られています。上が総武異端幕、下が常磐線幕、我や成の字にご注目ください。この「ホコガマエ」の処理をなぜ変える必要があったのか、理解に苦しみます。幕専では常磐線タイプを採用します。あくまでも推測の推測ですが、もしかしてこれは1業者が作ったものを、別の業者が模写したからこうなったのではと個人的に思っています。文字に著作権はありませんが、工業製品ですから意匠権が及ぶかもしれません。単に模写したものではトラブルになりかねないので、あえて微妙に違いを付けることで、トラブルを避ける目論見があったのではないかと。そこまで勘ぐってしまうほど、意味不明な相違点が随所にあるわけなんです。
 実際、業者として発注元と話をしていると「~製のコレなんだけど、アンタのところで同じようなもの作れない?」とか「~製のコレのここを真似してこう作ってよ」とかいう要望はあるんですよね。印刷業界は知りませんが、システム業界ではザラにありますので、たぶんこういったことがあって、「A社さんは正式図面どおりやったら○百万って言うてるんやけど、ある程度図面はどうでもええから安くしたいんや」「じゃあウチでやりますわ。A社さんの額より安しますよってに。そのかわり~」みたいな流れでヤってたのではないかと。推測の推測ですけどね!

我孫子

我孫子

成田

成田

成東

成東

 3.「久喜、新治、浪江」
 まだ作成していませんが、既出でない文字はトレース目標のみの配置は済ませました。あとは文字を作るだけです。ローマ字入りの側面幕として設定がないものの、一応入れておいた行き先に分類されるものです。久喜は東武直通関連として、新治・新地などは前面幕にはありながら、側面にはない過去の行き先です。あったほうがいいのかなと思って入れてあります。久喜は「(久)里浜+(喜)多方」、新治は「(新)宿+宇(治)」、浪江は「瑞(浪新)+直(江)津」あたりで進める予定です。共通図面の文字で、それぞれやっていきます。

開発中幕専 久喜 種別あり

開発中幕専 久喜 種別あり

開発中幕専 新治 種別あり

開発中幕専 新治 種別あり

開発中幕専 浪江 種別あり

開発中幕専 浪江 種別あり

 4.「鹿沼」
 これが困ったことに、資料として持ち合わせている107系の方向幕には「鹿沼」の設定がないものでした。鹿沼の「鹿」の字に使われている「鹿」の字形が、「男鹿タイプ」なのか「鹿児島タイプ」なのか分かりません。また、「沼」にも、「沼津タイプ」と「津田沼」タイプがありどちらか分からないので、憶測でつくることになりました。幕専では「男鹿タイプの鹿」に「沼津タイプの沼」を組み合わせました。本物とは違うかもしれませんが、この目で見た事がないので、これにてご容赦願いたく。。

開発中幕専 鹿沼 種別あり

開発中幕専 鹿沼 種別あり

男鹿に見られる「鹿」

男鹿に見られる「鹿」

鹿児島に見られる「鹿」

鹿児島に見られる「鹿」

 5.「表参道」
 「参」の字は全国見渡しても「周参見」とこの「表参道」しか幕書体の実装例がありません。しかも側面種別なしの周参見は異端のため除外にしたので、側面の種別なしの「参」はこの表参道そのままです(実はこの表参道、前面とも同じ字体であり、厳密に言えば異端です)。しかも種別ありの「表参道」の設定がないため、3文字種別あり幅の漢字の取るところがない、そこで特急「くろしお周参見」から参の字を拝借することにしました。苦肉策ですが、共通図面どおりだったらと考えるとこれが一番順当かなと思ってこうしました。「表」の字は、圧縮サイズのアウトラインを個別に作成予定です。

207系 表参道

207系 表参道

ボツになった周参見

ボツになった周参見

開発中 幕専 表参道 種別なし

開発中 幕専 表参道 種別なし

開発中 幕専 表参道 種別あり

開発中 幕専 表参道 種別あり

 

種別ありの「参」は 周参見くろしおから

種別ありの「参」は 周参見くろしおから

 関東中電1データの悩ましいところはこの辺りで大方出尽くしています。他は殆ど順当に頻出の共通図面の文字を当てていくだけなので楽です。2文字駅名が多く、作業としても重くありません。このデータができると、幕専で「アーバン、スイフト、ラビット、タウン」も使えるようになり、まさに首都圏の行き先表現としては非常に重要な肝といったところです。それでは今日はこのあたりで。

八百万の「神」、方向幕の「神」

かんりです。
日報をちゃんとつけよと言っている割には、また1週間の後追いかと非難を免れない状況ですが。。一応後追いでちゃんと埋めていきますので、どうぞご了承の程を。。ブログのように見えますが単なる日報ですので、特に毎日1回更新っていうのは意識していませんが、なるべくユーザ各位から見て「ロールズの更新が止まってる」と感じられることのないように気をつけたいです。過去には半年近く更新なしとか、1ヶ月以上サーバ停止とかもあったので前科がありますが。。

 さて、現状は作業が色々あってどれからやっつけていくかという状況です。幕専の既出漢字埋め作業だけはまだ、コピペしていれば少しづつでも先に進むので、日課としてはこれを続けています。

 問題は、やはりアルファベット小文字と文字間隔調整を含めた「幕書体のポロポーショナル対応」です。これが終わらないと西日本幕専も進まないです。これは私鉄幕専にも転用するつもりであるし、埼京線サハ幕形式の小文字バリエーションの企画データ展開も全く進まない(リリース済の全幕専について小文字置き換え版を提供予定のため)、大いに問題であると認識しております。
 しかし悲しきかな、このアルファベット小文字と文字間隔調整を含めた「幕書体のポロポーショナル対応」が、作業時間の割りに実りが全くない。やればやるほど時間を消耗して、結果が付いて来ない。そもそも1024ピクセル解像度で作ってしまっている幕書体で文字間隔を1ピクセル単位で調整しても、はっきりいって目視確認できる世界ではない。アルファベット文化に触れずに育った私の目から見たアルファベットの調整ということが、そもそも余りにやっつけすぎるのではないか、あらゆる面で悪条件であり大いなる問題です。しかし、兎に角もやって結果を出さないといけないので、年内幕専より先に確実にリリースできるものとして近日で集中的にやろうかと思っています。

 さて今日の話題は、進めている幕専作業で出てきた漢字のについて1つやりたいと思います。今日の漢字はこちら・・・「神」。八百万の神の国、日本ならでは。神の付く地名がたくさんあります。

 ところがこの漢字は面白いことに、頻出の割には悩ましいバリエーションが少ないんです。例を挙げていきましょう、関東中電2で出現したのが「神立」ですが、他に同じ字形(2文字駅名幅)をそのまま使っているものとして、「神田」中央本線、「神領」中央本線、「神戸」山陽本線、「天神」福岡市営地下鉄(筑肥線)があります。4文字駅名幅では、「鹿島神宮」鹿島線、「東神奈川」東海道本線、の2駅が確認できますがこちらも共通かつ、2文字駅名幅とかなりデザインとしては似ています。こうして見ると、かなり広い地域で共通していることが分かります。今後、実幕にない例の駅名が出てきたとしても、概ねこの字を当てておけば良いということになり、作業側としては非常に手のかからない文字であると言えます。実は前述の「神田」「天神」の2コマと、「神戸」「神領」「神立」の3コマは微細ながら文字の処理に違いがあります。恐らく原典となる図面は同じで、版が異なるのでしょう。示偏の「ネ」の処理をよーく見ていただくと、違いが分かります。この違いは印刷原版作成のための誤差であろうという考えから、両者は幕専で同一漢字アウトラインで統一しています。幕専のアウトラインの原典は「113系の神戸」のコマです。

神立

神立

神領

神領

神田

神田

神戸

神戸

天神

天神

東神奈川

東神奈川

鹿島神宮

鹿島神宮

 さてさて、では「神」の字に異端なバリエーションが無いのかという疑問も抱かれるのではないでしょうか。もちろん存在します。しかし実装の是非を判断するまでも無いレベルですので、幕専からは完全にボツ扱いとしています。まぁしかしこれらも、判断の材料として検討の皿には乗ったということをご理解いただくために、紹介だけはしておきましょう。

 1.神戸(西日本書体)
 いわゆる謎のレタリングから生まれた西日本書体。横棒から左払いに至る筆運び「フ」の字の肩の部分に独特の処理が施されている文字で、先日の天鉄書体の記事でも少し紹介しましたが、民営化初期から西日本黒幕ベースへの過渡期に登場した文字です。113系にも恐らく存在したかもしれませんが、概ね103系と201/205系の限定で黒幕への置き換えまでの短期間、補填用の幕だけに使われたような、寿命の短かったものです。方向幕書体としての王道的レタリングを逸脱したその存在感、魅力は大いにありますが、やはり異端ですのでボツ扱いです。

西日本書体 神戸

西日本書体 神戸

 2.天神(ローマ字なし)
 筑肥線の103系でも、実はローマ字なしとローマ字ありで漢字が異なります。こちらはローマ字なし。レタリングの傾向としては、いわゆる荷物電車や近郊列車の前面幕にあるローマ字なしのものに近く、どっしり感というか言葉にするのは難しいのですがそういった雰囲気を感じる独特の文字をそのまま側面にもってきたような存在の幕でした。

天神ローマ字なし

天神ローマ字なし

 という以上2点でした。「神」の字そのものが特徴を出しにくい文字だということもあるかもしれませんが、それでも常磐線の「神立」と、中央線の「神領」、山陽線の「神戸」、福岡の「天神」で同じ文字が使われているというところに、スケールの大きさを感じませんか。ここが面白いですよね。

 そういえば前回の記事内で、紹介しておきながら画像をはるのを忘れていたものがありました。「佐貫町」です。前後して申し訳ないですが、一応はっておきます。前面電動色幕の「貫」の字にご注目、これを書いた人はかなり強い思い入れを持って母部の突き抜け処理を敢行したに違いない!。文字の形的には逆Lの画の下は突き抜けなくてもいいはずです。ますます不思議な色幕です。それではまた。

(下)側面幕 総武113系 佐貫町

(下)側面幕 総武113系 佐貫町